札幌市においても人口減少や高齢化(特に団塊の世代の退職)等に起因し、ヒトの外出行動の絶対量が減少し、公共交通の利用者においても減少傾向にあります。近年では、COVID‐19の影響を受け、公共交通利用者は減少し、コロナ前の水準には利用者は回復していない状況となっています。
また、高齢化の進展に伴い“公共交通利用者が増加する”といった期待もあるものの、自動車メーカー各社が安全性の高い、所謂「ぶつからないクルマ」を開発・販売し、高齢ドライバーが多くなることも懸念されます。一方、路線バスの供給面では、バス乗務員不足が課題となっており、国家規模での検討もなされているところです。
加えて、地球温暖化に起因する温室効果ガス削減は、地球規模での課題であり、北海道においても2050年までに道内の温室効果ガス排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボン北海道」を目指しています。
これらの社会的情勢を踏まえ、“子ども”が公共交通について学び・考える機会が重要との考えのもと、㈱アドバコムと(一社)北海道開発技術センターでは、“小学生子ども作文コンクール”を平成24年度から2カ年に渡り実施し、さらに、平成26年度以降は、「公共交通の魅力向上アイディア募集」として、子どもたちが取組みやすい内容へとリニューアルし、継続的に13年間実施してきました。