【円山動物園だより】赤ちゃんが誕生!「シロテテナガザル」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
札幌
動物園だより
2022.04.11

【円山動物園だより】赤ちゃんが誕生!「シロテテナガザル」

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円山動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介します。

シロテテナガザル

霊長目/テナガザル科
【生息地】中国南西部や東南アジアの熱帯雨林

円山動物園にはオス1頭とメス2頭がいます。

赤ちゃんが誕生!

シロテテナガザルは高い木の上で暮らし、長いうでを使って枝から枝へと移動します。両親と子どもの家族単位の群れはきずながとても強く、何種類も鳴き声を使い分けてコミュニケーションを取ります。

円山動物園では、コタローのおよめさんとして、2020年10月にラーチャをむかえました。2頭は最初から仲良しで、2021年7月4日にメスの赤ちゃんが誕生。高い木の上で出産し、コタローがへそのおを引っ張るなど、出産を手伝う様子が見られました。

お腹がとても大きくなっている妊娠中のラーチャ

 

生後2日目の赤ちゃん。ローラと名付けられました

命をつないでいくこと

本来、お母さんは赤ちゃんをたてにしっかりとだいて母乳をあげるのですが、ラーチャは赤ちゃんを横にだき、うまく母乳をあげられませんでした。実は、ラーチャ自身が人に育てられたため、赤ちゃんの育て方が分からないのです。このままでは、赤ちゃんが母乳を飲めずに弱ってしまうため、飼育員がミルクをあげることになりました。

ただ、赤ちゃんを一度親からはなすと、もどすときに親がこばむ心配や、人に育てられた赤ちゃんが大人になって出産したときに、子育ての仕方が分からないという問題が起きます。そのため、毎日おりごしに赤ちゃんと両親をふれ合わせていました。

約5カ月後に赤ちゃんを両親にもどすときは心配しましたが、両親はすぐに赤ちゃんをむかえ入れ、育て始めました。ラーチャはいつも赤ちゃんをそばで見守り、ねむるときは赤ちゃんをしっかりとだきます。また、本来オスは子育てにあまり参加しませんが、コタローが赤ちゃんをだく姿も見られます。やんちゃに動き回る赤ちゃんに、ぜひ会いに来てくださいね。

赤ちゃんをだく父コタロー

 

 

まるやまニュース

「飼育の日」に合わせてパネル展を開催!

4月19日は「419(しいく)」の数字にちなんだ「飼育の日」。動物園で働いている人はどんな仕事をしているのかな?飼育員や動物園の獣医さんになるにはどうすればいい?みんなが気になっていることが、きっと分かるはず!

開催場所: 科学館ホール、各獣舎
期間: 4/19(火)~5/15(日)

>>> こちらからアクセス

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

は虫類には、どんなえさをあげているの?

答え

円山動物園では、約50種類300点のは虫類を飼育しています。えさはそれぞれの生態に合わせて葉野菜、果物、コオロギ、マウスなどさまざま。円山動物園のは虫類・両生類館では、えさとしてあたえているコオロギやマウスを育てています。えさとなる動物を自分たちで育てることで、必要なときにちょうどよい量や大きさのえさを、動物たちにあたえることができます。これは、は虫類の飼育・繁殖を行う上でとても大切なことです。


札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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