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ホクロキンチャクフグ
学名:Canthigaster inframacula
フグ科 キタマクラ属
生息地:ハワイ諸島・ベトナム沖・小笠原諸島・沖縄島
キタマクラ属では一番深い水深(60〜274m)に生息しています。腹部にあるホクロのような黒いはん点が特徴です。生態はほとんど知られておらず、飼育例のないめずらしい種です。
とてもめずらしい フグの仲間
ホクロキンチャクフグはフグの仲間で、全長6cmほどの小さな種類です。名前の由来にもなった黒いホクロのような模様が特徴的です。日本では小笠原諸島から採集された記録があるだけのとてもめずらしい種で、生きた姿が見られるのは沖縄美ら海水族館だけとなっています。
2022年1月の無人潜水艇(ROV)調査により、沖縄県本部町沖の水深216mのどろ底あたりを泳いでいる様子を発見し、ROVの吸引装置を使って採集に成功しました。その後、水族館に運び、水圧をかけることのできる「加圧水槽」で減圧治療を行い、ついに展示デビューをすることができました。
採集されるホクロキンチャクフグ
世界初展示!
ホクロキンチャクフグはまだまだなぞの多い種で、くわしい生態はあまり知られていません。世界的に見ても飼育例は無く、沖縄美ら海水族館での展示が世界初となりました。
沖縄美ら海水族館のホクロキンチャクフグを観察していると、おどろいたときや、少し興奮したときなどに体の上下が飛び出す瞬間があることが分かりました。ですが、この現象にどんな意味があるのかはまだ分かっておらず、まだまだなぞにつつまれた種です。
ぜひみなさん、そんななぞの多い、世界初展示のホクロキンチャクフグを見に来てくださいね。
体の上下が飛び出している様子
美ら海ニュース
深海生物の採集
深海コーナーで展示されている深海生物たちは、飼育員が漁業者と協力し、沖縄の海から採集してきたものです。深海生物の採集はつりやROVと呼ばれる無人潜水艇(上写真)などさまざまな方法で行われます。ROVでは生物採集だけではなく、私たちが観察することのできない深海の様子を観察・記録することもできます。
写真提供:国営沖縄記念公園(海洋博公園)・沖縄美ら海水族館
沖縄美ら海水族館
〒905-0206 沖縄県国頭郡本部町石川424番地
TEL 0980-48-3748
https://churaumi.okinawa
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