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スミウキゴリ
学名:Chaenogobius petschiliensis
スズキ目 ハゼ科
生息地:北海道日高地方〜屋久島
全長は約9cm。よく観察すると、背びれや模様で種類が判別できます。
スミずみまで 解説します!
スミウキゴリは、川の下流域から、汽水域と呼ばれる海と川の境目辺りまで生息しているハゼの仲間です。ハゼ類の特徴である吸盤状の大きな腹びれを持ち、この腹びれを使って、流れのある川でも岩などに張り付いて移動することができます。
ハゼというと水底でじっとしているイメージですが、スミウキゴリはフワフワとうくように泳ぐ習性があるのが特徴で、 〝ウキ(うき)ゴリ〟の名前の由来にもなっています。ちなみに 〝ゴリ〟はハゼ類の通称です。
よく似た種にウキゴリ・シマウキゴリがいて、生息環境やえさも似ているため、これらの種類がいっしょに生息する川では流域ごとにすみ分けすることで、争いをさけているのではないかといわれています。
特徴的な吸盤状の腹びれ。 流れの急な所でも進める
よく見ると とっても表情豊か
夜行性のため、当館では昼間に見てもほとんど物陰にかくれてじっとしています。たまに顔を出したり、かくれきれずにおびれが少し出たりするくらいで、名前の通りういて泳いでいることはめったにありませんが、夕方のえさ時間などは動き回って泳ぎ出す姿が見られるかも。
飼育員がアクリル面をのぞきこむと、寄って来たり背びれを大きく立てたりすることもあります。正面からの顔がとってもキュートです。
正面からの顔。への字に見える口がキュート
かもすいニュース
飼育員の採取装備、大公開!
生き物を採集に行くときは、ライフジャケットを着て、胴長(胸当て・ズボン・長靴が続きになったゴム製の衣服)か長靴をはきます。手には水に酸素を送る「エアレーション」を付けたバケツの他、「双手あみ」「たもあみ」といった採取用のあみを持ちます。
写真提供:加茂水族館
鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
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