ごみが捨てられなくなる未来がやって来る!?3Rを知り、ごみについて考えよう!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
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2022.04.06

ごみが捨てられなくなる未来がやって来る!?3Rを知り、ごみについて考えよう!

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世界の人口が増えていくと共に、地球上で出るごみの量は、これからも増え続けていくと予想されているよ。では、私たちが暮らす日本では、どのような問題が起き、どうやったらごみを減らせるんだろう? キーワードは3Rだよ!

ごみをうめる場所がなくなる!?

私たちが出すごみの多くは、燃やされたり、細かくくだかれたりして、最後には処分場にうめ立てられているよ。

令和3年3月に環境省から発表された調査結果によると、2019年度のごみの総排出量は4,274万t(東京ドーム約115はい分)、1人1日当たりのごみ排出量は918gと、前年度に比べてほぼ変化がない一方で、最終処分場の残余容量と処分数は減少傾向に。そう、このままごみが増え続けていくと、処分場がいっぱいになってしまい、ごみをうめる所が無くなってしまうといわれているんだ。

そこで、大切になってくるのが「3R」だよ。

3Rって何だろう?

3Rは、ごみの量を減らす(Reduce)、くり返し使う(Reuse) 再び利用する(Recycle)という、資源を大切に使うめにポイントとなる3つの行動を示し、それぞれの英単語の頭文字「R」をとって「3R」とよんでいるよ。最近では、別の「R」を加えて、「5R」や「7R」をかかげている自治体や企業もあるよ。

3Rの取り組みでは、ごみそのものを減らし、資源やエネルギーを節約する「リデュース」が一番大切なんだ。マイボトル、マイはしを持ち歩く、余計な包装がしてある物は買わないなど、身近にできることはたくさんあるよ。ごみを出さない生活を心がけようね。

参考:
環境省「3Rまなびあいブック こども向け」
環境省「こども環境白書」
経済産業省「なっトク、知っトク3R」

 

3R +Rについて見ていこう!

最近では、3Rに加えていろいろなRが登場! 5R、7R、10Rなどと呼ばれることも増えてきたよ。

Reduce(発生抑制)

使う資源やごみの量を減らすこと

例)

  • つめかえのできる製品を選んで買う
  • 必要のない包装は断る
  • 充電式の電池を使う

Reuse(再使用)

物をくり返し使うこと


例)

  • こわれた物を修理して使う
  • いらなくなった物を必要な人にゆずる
  • マイはしを持ち歩いて使う

Recycle(再生利用)

使い終わった物を資源として再び利用すること


例)

  • 新聞などの古紙を資源回収に出す
  • リサイクルボックスでごみを分別する
  • リサイクルされた製品を選んで使う

他にもあるよ、こんなR

Refuse 断る ごみになる物を断ること
Repair 修理 物を修理して使うこと
Rebuy 再購入 リサイクルされた物を購入すること
Refine 分別 捨てるときに分別すること
Rethink 再考 自分に本当に必要な物かどうかを考えること
Rental 借りる 一時的に使う物は借りて、物を増やさないこと
Return もどす 購入先にもどせるものはもどすこと
Reform 改良 形を変えてまた使うこと
Relax 力をぬく 無理をせず、できることから始めること
Rule ルール ごみの分別などの際、決められたルールを守ること

日本で使われる資源がごみになる量はどれくらい?

日本ではどのくらいの資源が使われて、どのような種類のごみが出ているのかな?

(※)家庭などから出るごみや粗大ごみ、工業などから出る燃えがら、木くず、金属くずなど、そのままでは使えず、不要になった物。

資料:環境省「我が国の物資フロー」(2018年度)

MEMO
日本で1年間に使われる資源の量は、約15億4,900万tだよ。そのうち、約3分の1となる約5億4,600万tは、さまざまな種類のごみになるんだ。処理しなければならない、これらのごみのうち、約半分は資源として再利用されたり、自然に返されたりしているけれど、残りは燃やすなどの処理がされた後に、うめ立てるなどの方法で最終処分されているよ。

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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