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シマツノコシオリエビ
学名:Eumunida balteipes
十脚目 ツノコシオリエビ属
生息地:沖縄県久米島深海
島根大学エスチュアリー研究センターと沖縄美ら海水族館の共同研究として、2019年2月に新種とされました。沖縄県久米島にある沖縄県海洋深層水研究所の取水口(設置水深612m)より、海洋深層水とともにくみあげられました。
ずっと間違えられていた深海生物!?
シマツノコシオリエビは10年以上にわたりずっと沖縄美ら海水族館で「ミナミツノコシオリエビ」として展示していましたが、実は新種だったことが分かりました。深海に生息するツノコシオリエビ属の仲間は、これまで世界中から25種、日本からは9種が知られていますが、このシマツノコシオリエビの発見は26種目の発見になります。
はさみの先から尾の先までが15cmほどのコシオリエビで、肉食で、生息域のなわばりを持つことが分かっています。展示していた生物が新種のシマツノコシオリエビと分かったことで、これが世界初の展示となりました。また、和名の「シマ」はシマツノコシオリエビの特徴の1つであるしま模様の足を表しています。
シマツノコシオリエビの赤ちゃん
世界初! 飼育下での繁殖
沖縄美ら海水族館では、シマツノコシオリエビの世界初となる飼育下での繁殖に成功し、2021年12月に親子での展示を始めました。親の個体は2011年から飼育している個体で、10年以上におよぶ長期飼育を経て、繁殖に成功しました。シマツノコシオリエビの親子を見ることができるのは沖縄美ら海水族館だけとなっています。ぜひみなさんシマツノコシオリエビ親子を見に来てくださいね。
シマツノコシオリエビの親子
美ら海ニュース
カフェ「オーシャンブルー」
沖縄美ら海水族館内にはカフェ「オーシャンブルー」があります。ジンベエザメやナンヨウマンタたちが泳ぐ「黒潮の海」大水槽をながめながら、くつろぐことができます。ジュースやアイスなどのデザートを楽しみながら生き物たちを近くで観察することができるので、ぜひみなさんご利用してみてくださいね。
写真提供:国営沖縄記念公園(海洋博公園)・沖縄美ら海水族館
沖縄美ら海水族館
〒905-0206 沖縄県国頭郡本部町石川424番地
TEL 0980-48-3748
https://churaumi.okinawa
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