【京都大学白浜水族館だより】1,600個もの吸盤を持つ「マダコ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
和歌山
動物園だより
2022.03.14

【京都大学白浜水族館だより】1,600個もの吸盤を持つ「マダコ」

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マダコ

 

学名:Octopus sinensis
タコ目 マダコ科
生息地:日本、東シナ海、台湾

体長約50~60㎝、食用としておなじみのタコです。タコの仲間はマダコをふくめ国内で約60種が知られています。

大きいマダコには 吸盤が1,600個!

マダコのうでにはたくさんの吸盤が2列に並んで付いています。大型のマダコの場合、1本のうでに200個以上の吸盤があります。それが8本分もあるので、吸盤の数は全部で1,600個以上になります。


2列に吸盤が並ぶマダコのうで

マダコの吸盤は ゴムの吸盤と同じ仕組み

マダコはエビ・カニなど甲殻類や二枚貝などをとらえて食べます。マダコの口には丈夫なくちばしが付いており、甲殻類や貝類のかたい殻をくちばしで割って食べることができます。

マダコの吸盤は、獲物をとらえるためにも密着することが大切。マダコは、吸盤の表面をいつもやわらかくきれいに保つため、定期的に脱皮します。脱皮した皮は丸くて小さなクラゲのような見た目。マダコの水槽にただよっている場合があるので、探してみてくださいね。

マダコの目は とても高性能

タコは貝と同じ軟体動物の仲間ですが、人間などの脊椎動物の目に匹敵するような高性能な目を持っています。周りをよく見ており、周辺の景色に合わせて自分の色や形を変えて隠れることができるので、海の忍者と呼ばれることもあります。


クラゲのような吸盤の脱皮殻

京都大学白浜水族館ニュース

新着生物 ニシキウミウシ

京都大学白浜水族館に、新しい仲間が加わりました!  白浜の近海で秋から春にかけて行われる「イセエビ刺し網漁」の網にかかっているところを発見。当館に届けられ、今年から新着生物として展示しています。
体長5cmほどのウミウシの一種で、全体が赤っぽく褐色や黄色の斑点があるのが特徴です。


写真提供:京都大学白浜水族館

京都大学白浜水族館
〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町459
TEL 0739-42-3515
http://www.seto.kyoto-u.ac.jp/aquarium/index.html

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エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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