【京都市動物園だより】野生では絶滅危惧種「フンボルトペンギン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
京都
動物園だより
2022.03.14

【京都市動物園だより】野生では絶滅危惧種「フンボルトペンギン」

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フンボルトペンギン

 

学名:Spheniscus humboldti
ペンギン目 ペンギン科
生息地:チリ、ペルーの海岸や沖合の島々


泳ぐ速さは時速約10km。外敵に追われたときは その3~4倍のスピードで泳ぎ、水深30mくらい までもぐることもできます。

「南極」だけじゃない ペンギンの生息地

ペンギンといえば、氷雪におおわれた南極大陸にすんでいると思っていませんか?ペンギンの仲間は18種類いますが、実は、氷のない所にすんでいる種の方が多いのです。
フンボルトペンギンも、サボテンが生える砂漠の島や海岸などに集団で巣を作り、子育てをしています。


野生下では、海鳥などのふんが長年つみ重なって化石のようになった「グアノ層」に巣を作ります

 

日本の気候になじみ、 動物園での繁殖も盛ん

体長約60㎝、体重3~5㎏。胸に黒いラインが1本あり、顔の周りを細い白線が囲んでいるのがフンボルトペンギンの特徴です。えさは主にイワシ、サンマ、ニシン、タラなど。冷たく、えさが多いフンボルト海流に近い場所で、日の出から夕方まで泳いで魚を取り、夜は陸で過ごします。

日本は生息地と気候が似ているため、繁殖がしやすく、飼育数は世界最多です(全国80園館合計1885羽/2020年末調べ)。

京都市動物園にも10羽のフンボルトペンギンがいます。それぞれ年れいも個性もちがうので、観察してみてくださいね。


動物園で生まれたひなと母親(2020年4月)

きょうとニュース

夜桜と動物たちを見に行こう!

◆春の夜間開園  2022年4月2日(土)と3日(日)、春の夜間開園を行います。
開園時間をいつもより3時間延長し、午後8時まで開園します(入園は午後7時30分まで)。
夜の動物園で動物たちがどんなふうに過ごしているか、見てみませんか。 園内の桜もライトアップされて美しく、いつもの動物園とちがった様子が楽しめます。


写真提供:京都市動物園

京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/
協力・監修/京都市動物園

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エコチル編集部

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