【日立市かみね動物園だより】メスはお腹の袋で子育て オスはボクシングする「アカカンガルー」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
茨城
動物園だより
2022.03.14

【日立市かみね動物園だより】メスはお腹の袋で子育て オスはボクシングする「アカカンガルー」

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アカカンガルー

 

学名:Macropus rufus
双前歯目 カンガルー科
生息地:オーストラリアの乾燥地帯

 

動物園にはオス2頭、メス2頭が暮らしています。運動場のさくを飛びこえてほりに生えている草や枝葉を食べることもあります。

お腹のふくろで 大きく育つ赤ちゃん

カンガルーの最大の特徴は、メスのお腹にふくろがあることです。「育児嚢」と呼ばれ、その名の通り、赤ちゃんが育つふくろのことをいいます。赤ちゃんは産まれると、1人で育児嚢の入り口まで登って中にある乳首に吸い付き、約半年間外に出ることはありません。

大きく育つにつれ、お母さんは移動が大変そうですが、育児嚢の中をなめてそうじしてあげながら、愛情たっぷりに育てます。 動物のお腹に赤ちゃんがいても、来園者の方は気づかないことが多いのですが、カンガルーの場合は一目りょうぜんです。育児嚢がだんだん大きくなって、うにょうにょ動いたり足が出ていたりする様子を見ながら、顔を出すときを飼育員も来園者も心待ちにしています。


産まれてから約1カ月の姿

 

ボクシングをする カンガルー

カンガルーには大きな後ろ足があり、いかくするときにはこの後ろ足で立ち上がって体を大きく見せます。順位を決めるために、オス同士の取る行動が「ボクシング」。目いっぱいつま先で立ち、しっぽだけで体を支えながら豪快にけり上げることもあるほどです。

ふだんは温厚なカンガルーですが、飼育員にいかくをすることがあります。そんなときは、「争う気はないですよ」と心の中で白旗を上げて、カンガルーの気持ちが落ち着くのを待ちます。午前中と夕方が最も活発な時間帯なので、じっくりと観察してみてくださいね。


 しっぽを使って体を大きく見せています

 

日立市かみね動物園ニュース

ズーハク第7弾「ホンモノトレード」

かみね動物園と日立市郷土博物館が、シカの角や動物型のはにわなど本物の資料をトレードした展示やスタンプラリーを開催します。スタンプを集めた参加者には、オリジナル缶バッジをプレゼント。専門的な内容を楽しみながら学べるイベントに、ぜひ遊びに来てください。

開催は、3月19日(土)から4月3日(日)です。


写真提供:日立市かみね動物園

日立市かみね動物園
茨城県日立市宮田町 5丁目2-22
TEL:0294-22-5586
https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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