【埼玉県こども動物自然公園だより】「ポニー」の防寒着のお話|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
埼玉
動物園だより
2022.03.14

【埼玉県こども動物自然公園だより】「ポニー」の防寒着のお話

目次 [非表示]

ポニー

 

学名:Equus caballus
奇蹄目 ウマ科
生息地:品種によりさまざま

ポニー部屋の暖房装置

部屋の上部に暖房を付けて暖めます

ヒーターでポカポカに

ポニーだって服を着る

動物園や農場で会えることが多く親しみやすい動物、ポニー。今回は、冬の間のポニーの防寒についてお話しします。

ポニーは実は寒さに強い動物で、冬の間は長くてモフモフな冬毛に生え変わり寒さをしのぎます。しかし、高齢になるとなかなかそうはいきません。冬毛から夏毛、夏毛から冬毛へと、スムーズに生え変わらなくなります。それに加えあまり動くこともないので寒さをしのぐことが難しくなるのです。

楓の馬服。裏地は毛布状

馬服は機能や形が豊富

当園のポニーコーナーには玄徳と楓という2頭のポニーがいます。玄徳は今年の3月で33才、楓は4月で30才。2頭とも高齢のため毛の生え変わりがうまくいきません。そこで「馬服」という文字通り馬用の服を着せて防寒をしています。家畜であるウマはいろいろな地域で飼育されているため、それぞれのウマに合った馬服が豊富にあります。機能や形、大きさもさまざまで、玄徳の馬服はダウンジャケットのように中綿入りです。楓の馬服は裏地が毛布のようになっています。デザインもそれぞれに個性があり、なんだかおしゃれに見えますね。

当園では馬服を着せる他、飼育部屋では暖房を用いた防寒もしています。ウマの寿命は20~30年といわれていますが、このような工夫のおかげか2頭ともまだまだ元気! ぜひ彼らに会いに足を運んでみてください。


中綿の入った馬服を着る玄徳

こども動物自然公園ニュース

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写真提供:埼玉県こども動物自然公園

埼玉県こども動物自然公園
埼玉県東松山市岩殿554
TEL:0493-35-1234
https://www.parks.or.jp/sczoo/

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エコチル編集部

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