環境白書が発行されたよ!さっぽろの環境のために私たちができるコト|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
特集
2022.03.14

環境白書が発行されたよ!さっぽろの環境のために私たちができるコト

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札幌市の環境の取り組みをまとめた『札幌市環境白書』が発行されたよ。 2008年に「環境首都・札幌」を宣言し、世界にほこれる環境都市を目指している札幌市。市民の私たちは、どんな行動をしていけばいいのかな?いっしょに見ていこう!

『環境白書』って何だろう?

私たちが暮らす札幌市だけではなく、日本全国や世界に目を向けると、異常気象や集中豪雨など、地球温暖化による被害がいろいろな場所で起きているよね。豊かな自然環境のために、私たち全員が地球に優しい生活や行動をしていくことが必要なんだ。

『札幌市環境白書』は、札幌市の環境についての計画や、私たちが取り組みたいことをまとめたもの。SDGsの目標にもつながる内容だよ。どんなことが書かれているのか、くわしく紹介するね。

札幌市の環境に関する 取り組みを紹介しているよ。 みんなも読んでみてね。
>>>WEBサイトはこちら

1 健康で安全な環境の中で生活できる都市を目指して

札幌市では、大気がどれぐらいよごれているかを調べるために、さまざまな物質の測定をしているよ。そのうち大気汚染物質PM2.5*は、測定した10カ所全てで環境基準をクリアしているんだ。また、市内を流れる川でもBOD*の数値を調べていて、15カ所ある測定場所(環境基準点)の全てで環境基準に適合しているよ。学校や団体の取り組みとしては水生生物観察会などが行われていて、札幌市では水生生物調査ハンドブックを用意したり、観察用具を貸し出したりしているよ。

*PM2.5…大気中にただよう、大きさが2.5㎛以下の小さなつぶ(1㎛は1,000分の1㎜)。肺の奥深くまで入りやすいため、呼吸器系や循環器系への影響が指摘されているよ。
*BOD…微生物が水中の有機物を分解するために必要な酸素量。数値が高くなるほどよごれているということだよ。

水辺での生物観察会

私たちにできるコト

  • 自動車を運転する場合は、エコドライブを心がけよう!
  • 洗剤やシャンプーを使い過ぎないようにしよう!
  • 気候変動があたえる生活への影響について考えよう!
  • 防災用品をそろえ、ハザードマップを確認しよう!

2 雪が多くて寒いまちが目指す、ゼロカーボン社会

下の図を見て分かるように、札幌市では家庭・企業・自動車からのCO₂排出量が全体の9割を超えているよ。雪がたくさん降り、とても寒い札幌の冬。暖房からもたくさんのCO₂が出ているんだ。毎日の暮らしの中で、エネルギーをむだに使わないで、少しでもCO₂の排出量を減らす努力をしていきたいね。

CO₂の排出量を減らすには、再生可能エネルギーの利用も大切なんだ。札幌市では、いろいろな施設で太陽光発電を取り入れているよ。みんなの学校にも設置されているかな?

また札幌市では、次世代自動車の台数が、少しずつ増えているよ。自動車からのCO₂を減らすために、札幌市には電気自動車などを買いやすくする仕組みがあるんだって。

私たちにできるコト

  • 電気のむだ使いを減らし、省エネ製品に切りかえよう!
  • 服装などを工夫して、冷暖房をひかえめにしよう!
  • 太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用しよう!
  • 次世代自動車や公共交通機関を積極的に利用しよう!

3 資源を活用しごみが少ないまちに

札幌市では、分別収集やリサイクルを進めることで、ごみの減量に取り組んでいるよ。その結果、札幌市は20ある政令市で4番目にごみが少ないまちになっているんだ!ごみが1番少ないまちを目指し、2027年度までに1人1日当たり100g減らすことが目標。リデュース、リユースの「2R」に特に力を入れているよ。

燃やせるごみの中には、資源物が約4万t、食品ロスが約2万tもふくまれているんだって。きちんと分別をして、資源物はリサイクル。また、食べ残しなどを減らして、食品ロスをなくしていこう。

私たちにできるコト

  • 使いきり、食べきりで食品ロスを減らそう!
  • まだ使える不用品はリユースショップやフリーマーケットなどを活用して再利用!
  • 不用になった小型家電は回収ボックスや回収拠点に出して、貴重な金属をリサイクル!

4 都市と自然がとなり合う札幌のまち

私たちの暮らしは、自然や生き物のめぐみによって支えられているよね。だけど、私たち人間の活動によって世界中で生態系のバランスがくずれてしまっているんだ。札幌市では、「生物多様性さっぽろビジョン」や「さっぽろヒグマ基本計画」を基に、ヒグマやエゾシカなどの野生生物や外来種への対策を企業や大学、市民団体等といっしょに進めているよ。

市街地に迷いこんだエゾシカの見守りなど

外来種のウチダザリガニ

私たちにできるコト

  • 身近な自然環境や生き物を探してみよう!
  • 外来種とその問題点について調べてみよう!
  • 野生動物にえさをあげないようにしよう!

5 環境に対する総合的な取り組み

札幌市では、環境教育に力を入れているよ。小学生のみんなは、夏休みと冬休みにエコライフレポートに取り組んだことがあるよね。結果は学校ごとに集計され、その成果はCO₂排出量として計算されているよ。

他にも、「環境広場さっぽろ」、「さっぽろこども環境コンテスト」、「環境教育・SDGsワークショップ」など、みんなが参加できるイベントがたくさん開催されているよ。

環境問題の解決のために、こういったイベントに参加してみたり、1人1人できることから取り組んでみたりしよう!

小学校で取り組むエコライフレポート

環境広場さっぽろ(オンライン開催の様子)

私たちにできるコト

  • 家庭や地域で環境保全について話し合おう!
  • 環境に関するイベントや施設見学などに参加しよう!
  • 環境問題の解決に向け、できることから行動しよう!
  • 札幌市の取り組みを身近な人たちに発信しよう!

環境教育・子どもワークショップ
「みらしる 2022」が開催されたよ!

「私たちの未来について知るためのワークショップ2022」=「みらしる2022」として、2022年1月15日(土)と1月22日(土)に、札幌市内の児童会館に通う小学生を対象にしたオンラインワークショップが開催されたよ。

当日は、市役所の本部から、5つの児童会館(2日間で計10館)にオンラインで、地球環境について考えるプログラムを伝えたんだ。 各児童会館では高校生や大学生などが先生役となって、みんなで環境問題や地球を守るためにできることを絵や図などを使って話し合ったり、オンラインで他の児童会館とも意見交換をしたよ。

参加した子どもたちからは、「楽しくて時間があっという間でした。」「楽しくて分かりやすかった。」という意見をたくさんもらって、アンケートでは7割以上の子どもたちが「また参加したい。」と答えてくれました。

このほかにも「私たちの未来を守りたい」、「環境問題は大変だけど、自分にもできることをしたい」、「みんなに教えたい」など、私たちの住む地球について考え、行動するきっかけになりました。

みらしる2022 各児童会館の様子


監修:札幌市環境局環境都市推進部環境政策課

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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