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フンボルトペンギン
学名:Spheniscus humboldti
ペンギン目 ペンギン科
生息地:チリの北部、中部またはペルー
~空は飛べないけれど、飛ぶように泳ぐ~
ペンギンは空を飛ぶことのできない鳥ですが、水面を飛ぶ姿や水中を泳ぐときに体をロケットのような形にして速く泳ぐことがあります。ぜひ、野毛山動物園でダイナミックなペンギンを見に来てください。
水面をジャンプする姿はカッコいいです!
南極では暮らしていません!
ペンギンといえば、周りが雪や氷におおわれた南極大陸で暮らしているイメージですが、野生のフンボルトペンギンは、南アメリカのチリからペルーにかけての海岸で暮らしています。そのため、寒さより暑いほうがどちらかというと得意。野毛山動物園のフンボルトペンギンたちも冬の寒い朝は苦手で、巣穴の中で夫婦のペンギンたちが寄りそいながら気温が上がる午後になるのをじっと待っています。
暖かくなると、巣から出てきてプールでえさの魚を食べます。世界で18種類いるペンギンの中で、寒い場所で暮らしているのは7種類です。その他の11種類はアフリカやオーストラリアなどで暮らしています。動物園で動物を見るときは、野生での暮らしを調べてみると、もっと楽しめるかもしれません。
巣穴の中で寄りそうフンボルトペンギンたち
実は絶滅危惧種 知ってほしいフンボルトペンギンの本当
日本各地の動物園や水族館で見ることができるフンボルトペンギン。実は日本はフンボルトペンギン大国。日本での総飼育羽数が全生息羽数の約5%といわれています。
そんな日本各地で見ることができるフンボルトペンギンですが、実は絶滅危惧種なんです。数を減らしている原因は、人による繁殖地の破壊や主食である魚の乱獲によるものです。フンボルトペンギンを守るために自分たちには何ができるのか考えてみることも大切なのかもしれません。
実は絶滅しそうなフンボルトペンギン
のげやまニュース
動物たちからのSOSを受け取ろう
3月は「動物たちのSOS展 ~守ろう生物多様性~」で、絶滅危惧種や密輸・密猟についてパネル展示で紹介します。公式ホームページでは、さまざまな外部団体と連携し、野生動物に関する各団体の取り組みを紹介します。この機会に、野生動物たちのことを改めて考えてみてはいかがでしょうか。
写真提供:野毛山動物園
野毛山動物園【指定管理者 公益財団法人横浜市緑の協会】
〒220-0032 横浜市西区老松町63-10
TEL 045-231-1307
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/nogeyama/
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