【須磨海浜水族園だより】身をかくして獲物を待ちぶせ!「オニオコゼ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
兵庫
動物園だより
2022.02.14

【須磨海浜水族園だより】身をかくして獲物を待ちぶせ!「オニオコゼ」

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今月のどうぶつ:オニオコゼ

学名:Inimicus japonicus
カサゴ目 オニオコゼ科
生息地:青森県から九州南岸、東シナ海

この写真の中には8ぴきのオニオコゼがいます。どこにかくれているか分かりますか。

身をかくして獲物を待ちぶせ!

全長約20㎝で体の色は茶色や黄土色。砂にもぐったり岩や石に擬態したりして、気付かずに顔の前を通った獲物を、一瞬で丸のみにしてしまいます。待ちぶせ型のかりを行うことで、体力の消耗をおさえることができます。


毒のある背びれのトゲ

毒をアピールしないひかえめな魚?

毒を持つ生き物は目立つ色をしていることが多く、その色は警告色と呼ばれます。自分が危険であることを敵にアピールし、敵からの接触をさけると考えられています。

オニオコゼは背びれのトゲに毒を持ちますが、色は目立たず、砂の中にかくれたり、石に擬態していたりとアピールしません。そのためか、海中で作業するダイバーが気付かず、さされてしまうという事故がよく起きてしまいます。

泳ぐより歩く方が得意です!

泳ぐことより、胸びれの一部が変化した足のような部分を使って、はうように移動することが多いオニオコゼ。泳ぐときは胸びれを使わず、体を大きく左右にくねらせながら前進しますが、あまり長く泳ぎ続けることはありません。でも須磨海浜水族園のオニオコゼたちはえさを食べるとき、我先に!と水面まで泳いで行きます。ちなみに、食べ過ぎると消化不良で体調をくずしてしまうことがあるため、えさは3日おきにあたえています。


足のような胸びれ

スマスイニュース

展示で兵庫の海を楽しく学ぼう!

3月27日(日)まで、豊かな海を考える企画展「回転スマ寿司~ひょうごの海の魚を食べつくそう!~」を開催。「食」の視点から、海と私たちとのつながりを漫画風パネルやプラレールを使って楽しく紹介し、マダイやイシダイなど約5種30点の生き物も展示します。楽しく学んで海への関心を深めてみませんか?


写真提供:須磨海浜水族園

神戸市立須磨海浜水族園
〒654-0049 兵庫県神戸市須磨区若宮町1-3-5
TEL 078-731-7301
https://kobe-sumasui.jp/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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