【鶴岡市立加茂水族館だより】冷たい海でも生きていける「ゴマフアザラシ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
山形
動物園だより
2022.02.14

【鶴岡市立加茂水族館だより】冷たい海でも生きていける「ゴマフアザラシ」

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今月のどうぶつ:ゴマフアザラシ

学名:Phoca largha
食肉目アザラシ科
生息地:オホーツク海やベーリング海、北日本、黄海など

”ゴマフ”の名は“胡麻斑”、まるでゴマを散らしたような模様の毛皮をまとっていることが由来です。大人で体重は100kg前後です。


体をさわると、とてもハリがあって、イヌやネコのように皮ふをつまむことはできません。

冷たい海でも生きていける

冷たい海にすんでいるアザラシですが、体の毛はとても短く、保温効果はそれほどありません。その代わりアザラシには分厚い皮下脂肪があります。体脂肪率は、なんと50%以上(ヒト約20%、ブタ約15%)。このため、流氷がうかぶ海でも暮らしていけます。

アザラシの前びれには、5本の長いつめが生えています。顔にある太くて立派なひげは敏感なセンサーとなり、えさの魚などを探すときに役立ちます。

当館の「ひれあしの時間(冬季は中止)」では、実際に近くでアザラシを見ながら、体の仕組みやアシカとのちがいを知ることができます。目立ちたがり屋のももこと、マイペースなこうめが、アザラシの体について教えてくれます。

前びれにある5本のつめ

 

すぐれた潜水能力

アザラシはアシカの仲間たちと比べ、より水中で長時間過ごすのに適した体をしています。水にもぐっている間は、心臓を動かす回数を普段よりずっと減らすことや、筋肉に酸素をためることもでき、体を〝省エネモード〟に切り替えることができます。

当館では、天敵のいないプールでしずんだまま居眠りしたり、お天気の良い日の午後などに、気持ち良さそうにねたりしている姿を見ることもできます。ぜひさまざまな格好で休んでいるアザラシたちを観察してみてください。


おもしろい格好でねているところ

かもすいニュース

「冬も加茂水 こども料金無料キャンペーン」
令和3年12月1日(水)から令和4年3月31日(木)まで

当館では現在、小・中学生のお客様の入館料(個人500円・団体450円)が無料です。閑散期の空いている館内で、ゆっくりと動物たちを観察してみてください。
※年間パスポート作成は有料です。
※中学3年生は卒業年度の3月31日まで小・中学生入館料が適用されます。


写真提供:加茂水族館

鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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