【アクアマリンふくしまだより】植物の葉やくきでボールのような巣を作ります「カヤネズミ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
福島
動物園だより
2022.02.14

【アクアマリンふくしまだより】植物の葉やくきでボールのような巣を作ります「カヤネズミ」

目次 [非表示]

今月のどうぶつ:カヤネズミ

学名:Micromys minutus
げっ歯目 ネズミ科
生息地:ユーラシア北部や日本など

日本で確認されているネズミの仲間は21種類。カヤネズミはその中でも一番小さい種類です。

植物の葉やくきでボールのような巣を作ります

カヤネズミの「カヤ」とはススキやチガヤなどの細長い葉を持つ植物のこと。カヤネズミはこれらの植物の葉を細かくさいて器用にあみこみ、くきを柱にして直径10~15㎝程のボール状の巣を作り、その巣の中で子どもを産み育てます。植物の成長とともに巣の位置が高くなり、大雨による川の増水や外敵から身を守ってくれます。河川敷や草地にすんでいますが、近年は、開発などによって巣の材料となる植物が繁茂する環境が失われつつあります。


草を利用して作ったボール状の巣

巣の中で赤ちゃんをだく姿が見えるかも

野生のカヤネズミは、植物やその種子やバッタなどの虫を食べますが、当館ではトウモロコシやヒマワリの種、小松菜、乾燥ミルワームなどをあたえています。また、屋外エリアの「わくわく里山・縄文の里」に生えているアシやススキをたばねて展示容器に入れておくと、それを材料にして巣を作る様子を観察できます。昼前に材料を入れてあげると、その日の夕方には巣が完成!繁殖期をむかえる春・秋には巣の中で赤ちゃんをだく様子が見られることも。

カヤネズミの重さは7~14g(500円玉1、2枚分)ほどしかなく、そのあまりの小ささになかなか姿を見つけられないこともありますが、そんなときはそっと巣の中をのぞきこんでみてください。

 


冬、寄りそって暖まるカヤネズミの家族

アクアマリンニュース

アクアマリンのひな祭り
展示期間:2月11日(金・祝)~3月3日(木)

いわき市中之作ちりめん細工教室「ままや」が、子どもたちの健やかな成長を願って一針一針丹精こめて作成した「つるし飾り」を展示します。
金魚やエビなど当館で展示している生き物も、ふんだんに盛りこまれています。


写真提供:アクアマリンふくしま

アクアマリンふくしま【ふくしま海洋科学館】
〒971-8101 福島県いわき市小名浜字辰巳町50
TEL 0246-73-2525
https://www.aquamarine.or.jp/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3