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釧路市動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介します。
トナカイ
偶蹄目 シカ科
【生息地】北緯50~80度の、米国アラスカ、カナダ、グリーンランド、ノルウェイ、フィンランド、ロシア、モンゴル
釧路市動物園では、オス1頭、メス9頭を飼育しています。
真っ赤なお鼻のトナカイ!?
「真っ赤なお鼻の~♪」と歌われるトナカイの鼻ですが、実際は赤くはありません。北極圏にすむトナカイは、寒さにたえられるように鼻には短い毛がびっしりと生えています。一方、北極圏より南にある北海道のエゾシカの鼻は毛がなく、イヌのようにぬれています。
ひづめは、深く積もった雪にうもれないように「かんじき」のような平べったい形をしていて、歩くと小さくピチピチと音がします。吹雪のときに、子どもが親を見失わないように、この音をたよりに付いて行くと考えられています。
トナカイは、オスもメスも角がある唯一のシカの仲間です。オスは冬に角が落ちますが、メスは春先に落ちます。釧路市動物園の唯一のオスは、残念ながら角を切ってしまったのですが、本来は片側で3kgほどにもなる立派な角を持っています。メスは300gほどの小さな角です。エゾシカの赤ちゃんは生まれた翌年から角が生えますが、トナカイの子どもは生まれた年から生えてきます。
名前で分かる家族
釧路市動物園のトナカイには、母親に関連した名前を付けています。「ノゾミ」の子どもは「みずほ」、孫は「つばめ」と新幹線にちなんだ名前を付けました。札幌市円山動物園から来園した「円子」の子孫には、代々札幌の地名が名前に付いています。
今年、「澄川」が出産し、子どもは「フジノ」と名付けられました。残念ながら「澄川」は出産後体調をくずし、亡くなってしまいました。「フジノ」は飼育員に育てられ、1日300mlのミルクを飲んで、すくすく成長しています。
くしろニュース
レッサーパンダの赤ちゃん誕生!
7月31日(土)に生まれたレッサーパンダの赤ちゃんは、なんと24年ぶりの双子でした。どちらも男の子です。生まれたばかりは灰色だった毛も、今はレッサーパンダらしい毛色になり、目も見えてやんちゃな様子です。愛称募集する予定ですよ!
>>> 釧路市動物園
教えて! 飼育員さん
飼育員さんが、みんなからの 質問に答えるよ!
質問
シマフクロウは今もいますか?
答え
野生のシマフクロウは日本には北海道にだけ推定165羽が生息しています。羽を広げると180cmほどの大きなシマフクロウには豊かな森が必要です。釧路市動物園では現在18羽飼育中。
協力・監修/釧路市動物園
釧路市阿寒町下仁々志別11番
TEL. 0154-56-2121
https://www.city.kushiro.lg.jp/zoo
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。