【高知県立のいち動物公園だより】「ユーラシアカワウソ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
高知
動物園だより
2021.11.02

【高知県立のいち動物公園だより】「ユーラシアカワウソ」

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ユーラシアカワウソ

学名:Lutra lutra
食肉目 イタチ科
ツンドラ以南のユーラシア大陸や北アフリカ


かつて日本にも多くのカワウソが生息していました。残念ながら1979年に高知県での目撃を最後に、現在は絶滅したといわれています。その二ホンカワウソに一番近い種がユーラシアカワウソです。

泳ぎのプロフェッショナル

ユーラシアカワウソは水を好み、川や湿地、海岸などの水辺で暮らしています。えさは主に魚類で、その他にも小動物や甲殻類などを捕獲して食べます。

そんな彼らの体は、水辺に適したつくりをしています。体は細長く、手足には水かきを持つことで、しなやかに泳ぐことができます。特に体毛には特徴があり、毛は2層構造になっています。外側の長い毛には水をはじく性質があり、内側の毛やはだの表面はぬれずに済みます。

また、鼻や耳は体内に水が入らないように閉じることもできます。このように泳ぎが得意なのですが、おどろくことに30秒ほどしか息を止めることができません。そのため、水中から顔を出して息つぎを行う姿がよく見られます。顔にはヒゲが生えており、水中で獲物の動きを感じ取るセンサーの役割を果たします。

カワウソは得意な泳ぎでさまざまな獲物をつかまえますが、とらえた獲物をすぐに食べないことがあります。つかまえた後にまたはなして、再びつかまえるという動作をくり返したり、つかまえた獲物を岩場に並べたりもします。そして、獲得した獲物を一気に食べることで、効率良くエネルギーを摂取しています。

息つぎのため顔を出して泳ぎます

日本で唯一の展示

のいち動物公園では、ユーラシアカワウソの他にツメナシカワウソ、コツメカワウソを飼育しています。カワウソを3種同時に見られるのは、日本では唯一、のいち動物公園だけです。

つかまえた獲物をくわえて岩場へ

のいちニュース

シロテテナガザルのファミリー

1991年に開園したのいち動物公園は、今年の11月3日(水・祝)に開園30周年をむかえました。シロテテナガザルの「チャコ」は35才で、開園前にのいち動物公園にやって来ました。14才年下のオスの「ニタ」とペアリングした後は、5頭の子どもが生まれました。現在は、そのうちの2頭の子どもといっしょに、4頭家族で暮らしています。展示場でのダイナミックな動きや園内に響き渡る鳴き声に注目してみてください!


写真提供:高知県立のいち動物公園

高知県立のいち動物公園
〒781-5233 高知県香南市野市町大谷738
TEL 0887-56-3500
https://noichizoo.or.jp/

 

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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