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みんなは、エシカル消費を知っているかな?難しい言葉だけれど、実は、とっても身近なことなんだ。
今回は、そんなエシカル消費について学んでいくよ!
エシカル消費って何だろう?
みんなは〝エシカル消費〟という言葉を聞いたことはあるかな? エシカルとは〝ethical〟という英語の言葉で、〝倫理的・道徳的〟という意味になるよ。それに「消費」を合わせたエシカル消費は、「ヒトや環境に良い影響をもたらしてくれるだろう、という商品やサービスに優先的にお金を使っていくこと」をいうんだ。長野県では、そこに〝健康〟を加えたエシカル消費を提案しているよ。
これまで、買い物をする際、価格や産地、賞味期限などには目をやるけれど、その商品は、どうやって作られたのかな? と、考えて買う人、関心を示す人は、あまりいなかったんだ。もしかすると、その商品が作られた場所では、子どもが働かされていたり、絶滅しそうな動物が犠牲になったり、過度な森林伐採が行われていたりなど、いろいろなことが起こっているかもしれないよ。
でも、エシカル消費はどうやってすればいいんだろう?
エシカル消費はとっても簡単!
例えば、買い物をする際に、「この商品は人や自然を傷つけていないかな?」「地球に負担をかけていないかな?」などと考えることもエシカル消費にあたるよ。
また、私たちが消費している、食べ物や洋服、文房具、電気や水に至るまで、環境問題と無関係な商品はないよ。買ってから捨てるまで、環境のことを考えた商品を選ぶことで、地球温暖化、森林の減少、プラスチックによる海洋の汚染など、さまざまな環境問題の解決につながるんだ。
まずは、いつもの買い物で「似合うかな?」「おいしいかな?」「値段は?」などと考えるのと同じように、「どこで作られたのかな?」「環境に優しいかな?」といった〝エシカルな目線〟を加えてみてね。それが、世界を変えるエシカル消費の第一歩になるよ!
\長野版/エシカル消費を知ろう!
長野県では独自のエシカル消費を提案しているよ。どういったものなのか、具体的に見ていこう!
1.「環境に配慮した消費」
環境のことを考えた消費を選ぼう!
- 必要な物を必要なだけ買う
- 「エコマーク」「FSCマーク」「MSCマーク」などの環境ラベルが付いたエコな消費を選ぶ
- 森や水産資源を守りながら利用する製品を使う
2.「人・社会に配慮した消費」
フェアトレード製品や福祉作業所で作られている商品を選ぼう!
- 認証マークなどを目印に、フェアトレード製品を選ぶ
- 福祉作業所や障がい者施設などで作っている製品を買う
- 売上の一部が環境保全の取り組みをしている団体などに寄付される、寄付付き消費を選ぶ
3.地域に配慮した消費
地元で生産された物や、自然災害にあった地域の商品などを選ぼう!
- 地元で作られた食材などを買う
- 被災地などの商品を買う
- 伝統的工芸品を買う
4.健康に配慮した消費
自分や家族の健康に気を使った消費をしよう!
- 塩分ひかえめ、野菜多めの食事を心がける
- 公共交通機関を利用し、少し歩いて買い物に行く
- 定期的に健康診断を受ける
やってみよう!エシカル消費クイズにチャレンジ
エシカル消費に関係するものはどれだろう? 正しいと思うものに○を付けてね。クイズの答えはページの下にあるよ。
( ) ①マイバッグを持って買い物に行く
( ) ②商品を買うときは、たなの手前から取る
( ) ③実際にフェアトレード商品として売られている物は野球のバット!
( ) ④野菜をたくさん食べる
( ) ⑤地元のお店に買い物に行く
( ) ⑥“きちんと管理された森から取られた木であること”を証明するマークを、エコマークという
佐久市立中込小学校のみんなが“エシカル消費”を体験!!
佐久市立中込小学校4年松組の26人が、県くらし安全・消費生活課の職員による出張授業で、エシカル消費について学んだよ。78円の海外産と198円の佐久産のキャベツ、148円の北海道産と198円の佐久産の牛乳など、それぞれ2種類の模擬商品を並べ、自分がカゴに入れた商品について、なぜそれを選んだのか発表。みんな、CO₂や地元のことを考えたエシカル消費ができたよ!
エシカル消費クイズの答え:①、②、④、⑤
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。