【マリンピア日本海だより】大きくなったカメの問題「ミシシッピアカミミガメ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
新潟
動物園だより
2025.04.14

【マリンピア日本海だより】大きくなったカメの問題「ミシシッピアカミミガメ」

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今月のどうぶつ:ミシシッピアカミミガメ

学名:Trachemys scripta elegans
カメ目 ヌマガメ科
生息地:原産は北米。現在はほぼ日本各地に生息

幼体は、ミドリガメという通称でよばれています

大きくなったカメの問題

公園の池などで、目の後ろに大きな赤い模様があって、甲羅に黒や黄色のしま模様があるカラフルなカメを見たことがありますか。それが、ミシシッピアカミミガメです。現在では日本に生息するカメの半分以上がミシシッピアカミミガメです。しかし、本来は北アメリカ原産のカメです。

1950年代後半からペットとして幼体が輸入され、甲長4㎝ぐらいで「かわいくて丈夫」ということで人気が広がりました。ところが、成体になるとオスが20㎝、メスが28㎝まで大きくなり、寿命も長いため、多くの人は、大きくなったカメを飼うのをあきらめて、自然界に放してしまいました。

新潟市の公園の池

かわいいだけじゃ、無責任

自然界に放すと、えさ場などの競い合いでニホンイシガメなどの在来種をおびやかし、在来の生物を食害します。イネやハスなど、人が育てた作物も食害します。

ミシシッピアカミミガメは2023年6月1日より条件付特定外来生物に指定され、野外への放出が原則禁止となりました。もしこれから飼育を始めようとする場合は、その前に必ずミシシッピアカミミガメについてよく調べてください。大きな水槽の準備、えさやりや水かえ、日光浴など日常の世話に加え、40年ほど生きることも覚悟しましょう。

ニホンイシガメ

マリンピアニュース

世界ペンギンの日

4月25日の「世界ペンギンの日」にちなんで、パネル展示や飼育ガイドなど、さまざまなイベントを通してペンギンの生態、野生の現状、飼育の工夫などを伝えます。この機会に、マリンピア日本海で飼育中のフンボルトペンギンを観察しながら、ペンギンの見どころを満喫してみませんか? イベント期間は、4月19日(土)から5月23日(金)まで。


写真提供/新潟市水族館マリンピア日本海

協力・監修/新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
TEL 025-222-7500
https://www.marinepia.or.jp/

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エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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