【葛西臨海水族園だより】分からないことが多い魚「ユウゼン」の秘密にせまる!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
東京
動物園だより
2025.04.08

【葛西臨海水族園だより】分からないことが多い魚「ユウゼン」の秘密にせまる!

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今月のどうぶつ:ユウゼン

学名 :  Chaetodon daedalma
スズキ目 チョウチョウウオ科
生息地:伊豆諸島、小笠原諸島、大東諸島(沖縄)

「小笠原の海 4」水槽で見られる生き物たち

オビシメ

アオウミガメ

ユウゼンって?

ユウゼンは主に伊豆諸島や小笠原諸島で見られ、日本にしか生息していないチョウチョウウオの仲間です。黒っぽく上品で落ち着いた見た目をしています。

他のチョウチョウウオの仲間はあざやかな姿をしたものが多いため、ユウゼンはそのめずらしさ、美しさから観賞魚としてとても人気のある魚です。その一方で、どのような生態をしているのか分かっていないところが多く、いずれ、数が減ってしまうかもしれないので、注意が必要とされています。

ユウゼンが泳ぐ「小笠原の海 4」水槽

生態を調べる

ユウゼンの生態を調べるために、2012年から水族園のスタッフが小笠原諸島の海にもぐって、ユウゼンがいつ、どんな行動をするのか、観察を始めました。その結果、何年もの間、同じ相手とペアでいることや、同じ場所で暮らし続けることなどが分かりました。

そして、世界で初めて産卵の様子を観察することにも成功したのです。しかし、まだまだ分からないことがたくさんあります。これからも調査を続けていきます。

ユウゼンは「東京の海」エリア「小笠原の海 4」水槽で展示しています。水槽でもペアで飼育をしており、いつの日か、水槽で繁殖したユウゼンを展示することを目指していきます。

ユウゼンの調査風景

かさいニュース

「飼育の日」の特別なイベントを行います

4月19日は数字のならび「419」(しいく)にちなんだ「飼育の日」です。

水族園では、生き物の飼育や展示の工夫について紹介する特別なガイドツアーやトークイベントなどを行います。飼育係ってどんな仕事をしているんだろう? と気になったら、ぜひ遊びに来てくださいね。

>>> 詳細は水族園 公式HPへ


写真提供:公益財団法人東京動物園協会

東京都葛西臨海水族園
東京都江戸川区臨海町6-2-3
TEL.03-3869-5152
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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