【京都市動物園だより】若い「ミナト」が大人のオスに成長「グレビーシマウマ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
京都
動物園だより
2025.03.10

【京都市動物園だより】若い「ミナト」が大人のオスに成長「グレビーシマウマ」

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今月のどうぶつ:グレビーシマウマ

学名:Equus grevyi
奇蹄目 ウマ科
生息地:アフリカ東部(ケニア、エチオピア)

野生のウマの仲間で最大の種(体重350~450kg)。大きく丸みのある耳と細くはっきりしたしま模様が特徴。お腹には模様がありません。

若い「ミナト」が大人のオスに成長

2022年5月号でも紹介したグレビーシマウマ。京都市動物園で暮らす親子3頭の現在の様子をお知らせします。 父親「ナナト」と母親「ミンディー」の間に生まれた息子の「ミナト」は、今年5才になります。そろそろ繁殖も可能な大人に成長してきたミナトは、フレーメン(メスのにおいをかいで反応する独特の表情)も見られるようになりました。また、父のナナトに向かって、ほえ立てることも増えました。 ナナトは気性があらく、息子に自分の方が強いことを示そうとします。最近では、ナナトとミナトが父子で激しくほえ合うことがよくあります。 グレビーシマウマのオスは、野生下では縄張りに近付く他のオスをこうげきして追い出します。こうした習性も考え、けがの防止と繁殖管理のため、現在は3頭を別々のグラウンドに出しています。

フレーメンをする「ミナト」

絶滅のおそれが高く国際的な保護の対象

グレビーシマウマの寿命は、野生下で12~13年、飼育下で最長30年ほど。妊娠期間は約13カ月と長く、1回のお産で通常1頭しか生まれません。 生息地では、開発や干ばつ、毛皮・肉を目的とした密猟などによって個体数が減少。IUCN(国際自然保護連合)が絶滅危惧種に指定し、ワシントン条約によって国際取引が規制されています。

動物園での繁殖も重要に

きょうとニュース

夜の動物たちと夜桜を見に行こう!

◆春の夜間開園

2025年3月29日(土)・30日(日)は、開園時間をいつもより3時間延長し、午後8時まで開園します(入園は午後7時30分まで)。

この時期は、園内の夜桜も見どころの1つ。昼間とは異なる動物たちの様子や、春の夜ならではの動物園の雰囲気を楽しみに来ませんか?


写真提供/京都市動物園

協力・監修/京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://zoo.city.kyoto.lg.jp/zoo/

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エコチル編集部

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