【円山動物園だより】冬は毛がもふもふ!「エゾリス」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2025.03.10

【円山動物園だより】冬は毛がもふもふ!「エゾリス」

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今月のどうぶつ:エゾリス

ネズミ目/リス科
【生息地】北海道の平地から亜高山帯までの森林

円山動物園にはオス1頭と メス4頭がいます。

冬は毛がもふもふ!

エゾリスは、北海道に暮らす私たちにとって、身近な野生動物です。円山動物園内や円山公園などにも生息しています。主に木の上で暮らし、はがした木の皮で枝と枝の間に巣を作ります。単独で生活しますが、寒い冬になると数頭で身をよせ合って巣にいる姿も見られます。

冬眠はせず、年に2回、毛が生え変わります。夏毛は茶色、冬毛は灰色で、お腹は白いままです。体を暖かく保つため、毛の量が冬は夏の2倍にもなります。また、冬になると耳の毛が4㎝ほど長くなるのも特徴です。体と同じ位の長さがある長いしっぽは、木の上でバランスを取ったり、冬の寒さから身を守ったりするのに役立ちます。

茶色い夏毛。体長と同じくらいの長いしっぽ

冬に備えて「貯食」

昆虫や植物、木の実などいろいろな物を食べます。つめはするどく、肉球が発達してボコボコとしているので、手でしっかりとえさを持って食べることができます。エゾリスといえば、食べ物が少なくなる冬に備えて、木の実などを土の中にかくしてたくわえる「貯食」をすることでも有名です。数カ所にかくしますが、場所を覚えていて、50~60㎝の雪が積もっても、えさをほり出して食べます。

円山動物園にはオス1頭とメス4頭がいます。朝に活動し、昼はねていることが多いです。えさは、クルミ、ヒマワリの種、煮干し、ニンジン、サツマイモ、リンゴなど。動物園でも土に穴をほって、クルミなどを貯食する姿が見られます。10時から10時半ごろにえさをあたえますので、ぜひ近くで観察してみてくださいね。

耳の毛も長くなるもふもふの冬毛

貯食のために穴をほっているところ

まるやまニュース

「動物園・水族館と考える気候変動・生物多様性」を開催!

気候変動や生物多様性に関する動物園や水族館の取り組みや挑戦の紹介をするよ。今後の展開についていっしょに考えよう!

【日時】
3/20(木・祝)13:00~15:15

【場所】
円山動物園科学館ホールおよびオンライン(ZOOM使用)

【その他】
事前申込制。先着は会場60名、オンライン100名。

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

「どうして円山動物園の飼育員になろうと思ったの?」

答え

中学生のころに水族館に行き、「こんな所で仕事をできたら楽しそう!」と思ったことが飼育員を目指すきっかけでした。動物園や水族館は全国にあります。その中でも円山動物園は動物のストレスを減らすような工夫がされていて、自分もこのような動物園で働きたいと思い、円山動物園で飼育員になりたいと考えました。


協力・監修/札幌市 円山動物園

札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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