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今月のどうぶつ:アムールトラ
学名:Panthera tigris altaica
分類:食肉目 ネコ科
生息地:極東ロシア、中国東北部
しま模様のある動物たち
グレビーシマウマ
学名: Equus grevy
レッサーパンダ
学名: Ailurus fulgens refulgens
シマオイワワラビー
学名: Petrogale xanthopus
絶滅にひんする世界最大のトラ
多摩動物公園で飼育しているアムールトラはトラの亜種の1つです。亜種の中では最も体が大きく、野生では体重が最大で300㎏をこえることもありますが、当園のアムールトラは、オスで約170㎏です。大きな体はとても優雅で迫力があります。しかし、野生では数が少なく、IUCN(世界自然保護連合)のレッドリストでは絶滅危惧種に指定されています。原因は開発による生息地の減少、毛皮・漢方の材料を目的とした密猟です。
日本では24施設で55頭(2020年末時点)のアムールトラを飼育しており、世界中の動物園と協力して絶滅にひんするアムールトラの飼育繁殖に取り組んでいます。
健康に飼育するための工夫
動物を健康に飼育するためには、なるべく野生の生活にあった飼育をすることが大切です。当園では、アムールトラが野生と同じように時間をかけてえさが食べられるように骨付きのシカ肉をあたえています。骨から肉をはがして食べ、残った肉をなめとり、骨自体もかじるなど野生と同じような採食行動が見られます。
シカ肉をかじるトラ
繁殖を目指す
アムールトラは寒い時期が繁殖期です。当園では11月から2月ごろ、メスの発情が強くなります。繁殖に向けて、オスとメスを同居させますが、飼育していて一番難しいのがこの同居です。同居中に闘争してしまい、2頭の関係を悪くしてしまうことがあるからです。そのため、普段からオスとメスの様子をしっかりと観察することが大切です。
たまニュース
今年の干支「トラ」の企画展を開催中
多摩動物公園では干支の企画展として「とらえてみよう トラの魅力」を開催中です(4月5日(火)まで)。トラといえば、「強い」「かっこいい」「しま模様」などのイメージですが、実際はどんな動物なのでしょうか? 展示を通して、日本人とトラの関わり、アムールトラの姿、野生での現状を知り、トラの魅力に迫ってみよう!
写真提供:公益財団法人東京動物園協会
東京都多摩動物公園
東京都日野市程久保7丁目1−1
TEL.042-591-1611
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/tama/
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。