【スマートアクアリウム静岡だより】実は少ないハリセンボンのトゲ「ハリセンボン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
静岡
動物園だより
2025.03.03

【スマートアクアリウム静岡だより】実は少ないハリセンボンのトゲ「ハリセンボン」

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今月のどうぶつ:ハリセンボン

学名: Diodon holocanthus
フグ目 ハリセンボン科
生息地:日本海沿岸、相模湾以南の太平洋岸~世界中の温帯・熱帯域

フグの仲間で、静岡県でもよく見られます。かわいらしい姿から人気ナンバー1の魚です。えさをくれる飼育員に近寄ってくるところも人気の理由。

実は少ないハリセンボンのトゲ

その名の通り、ハリセンボンの体表にはうろこが変化したトゲが生えています。トゲは約350本と少なく、普段は体に沿ってねています。「いつトゲが立つのか?」と質問を受けることもあるほどです。トゲは、身の危険を感じたときに立ちます。身の危険を感じると、急いでたくさんの水を飲みこみます。ハリセンボンをふくむフグの仲間の多くは、胃の腹側が風船のようにふくらむので水を飲むと体を大きくふくらませることができます。そのとき、皮膚が引っ張られることで体に沿ってねているトゲが立つのです。自然界では、人が少しさわるだけですぐふくらみますが、水族館では環境や人に慣れているのか、つかまえてもなかなかふくらんでくれません。

体は2倍以上にふくらみます

まずかみつく好奇心が旺盛

当館が行うハリセンボンのえさやり体験では、絶対に指を水槽へ入れないようお願いしています。なぜなら、ハリセンボンにかまれるととても痛いからです。ハリセンボンの歯は、上下それぞれが癒合して1枚になっていて、鳥のくちばしのような形をしています。あごの筋肉が発達しているのでかむ力が強く、貝類やウニなどもバリバリとかみくだいて食べてしまうのです。ハリセンボンは好奇心が旺盛で、水槽に入って来たものには、まずかみついてみます。水槽を掃除している私たちの指にも容赦なくかみついてくるので、いつも注意しながら掃除をしなければなりません。

真ん中の歯がとがっています

スマートアクアリウム静岡だより

えさやり体験つき館内ツアー

生き物が好きな飼育員によるマニアックな解説を聞きながら、普段は見ることのできないバックヤードに入ることができて、えさやり体験もできるツアーです。えさやり体験では、人気のハリセンボンやヤドカリへのえさやりができます。ご来館のときにはぜひ、参加してみてください。(生き物の状態によりえさやりの対象種は変更になる場合があります。)


写真提供:スマートアクアリウム静岡

協力・監修/スマートアクアリウム静岡
静岡市葵区御幸町10番地の2 松坂屋静岡店本館7階
TEL:050-3131-9211
HP:https://smartaqua-sz.jp/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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