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今月のどうぶつ:ヤマアカガエル
学名: Rana ornativentris
無尾目 アカガエル科
生息地:本州、四国、九州、佐渡島(日本固有種)
新常設展示「森のカエル水槽」から、今回は、 ヤマアカガエルに注目してみましょう!
落ち葉の下にひそむ中型の茶色いカエル
日本だけにすむカエルで、海岸付近や平地から、山ぎわ、標高1900m以上の高所まで、広く分布。特に山の森林内の、落ち葉が積もって湿った環境を好みます。
体長は約4~8㎝、体色は赤茶色から灰黒色に近いこげ茶色。長い後足はジャンプ力が強く、水平で1mくらい飛ぶこともあります。指に吸盤は無く、後足に水かきがあります。ニホンアカガエルやタゴガエルとよく似ていますが、ちがいは、背中にある線が目の後ろで外側に曲がっている所と下あごの周りに黒く大きい斑点がある所です。
食性は動物食で、昆虫やクモ、ミミズ、ナメクジなどを食べます。
背中の線と下あごの斑点が特徴
鳴き声も個性的 産卵の後は春眠するよ
カエルの多くが土の中で冬眠しますが、ヤマアカガエルは池や渓流の水底でも冬眠をします。秋の終わりから冬眠に入り、1~3月に目覚めて、産卵のために、山の近くの水田や水辺へ行きます。このとき、オスはメスを呼ぶために「キュルルル」「ニャニャニャ」と高い声で鳴きます。まだ寒い時期に卵を産むのは、タガメやヘビなどの天敵がいないうちにオタマジャクシを成長させる戦略と考えられています。産卵が終わると、暖かくなる5月ごろまで春眠をします。
「森のカエル水槽」で見てね!
さがみはらニュース
新しい常設展示「森のカエル水槽」
2024年11月から、新展示「森のカエル水槽」がスタートしました。カエルといえば、田んぼや池にいるイメージがありますが、中には森の木の上や落ち葉の下にすむものもいます。ここでは、そんな森に暮らすカエルたちを紹介しています。
◆常設展示(入館料のみで見学できます)
写真提供・協力 ・ 監修/相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら
相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら
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