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今月のいきもの:ワカメ
学名:Undaria pinnatifida
英名:Wakame Asian kelp
コンブ目 チガイソ科
生息地:北海道東部および四国・九州の南岸を除く日本各地の沿岸、中国、朝鮮半島
めかぶから放出される遊走子
おいしいワカメ
ワカメは味噌汁の具としておなじみのおいしい海藻で、日本各地の海で盛んに養殖されています。食卓に並んでいるワカメの大半は養殖されたものですが、自然の海でも水深1~10mぐらいの岩がゴロゴロした場所に多く生育しています。
ワカメの配偶体
ワカメの一生は1年
ワカメは、海水温が上がり始める春に最も大きくなり、大きいものでは2mまで成長します。その後、水温の高まりとともにかれてしまい、夏には海の中でワカメを見かけることはありません。
その一方で、春にはワカメの根元に「めかぶ」と呼ばれるひだ状の部分が発達し、そこから子孫を残すために、目に見えないほどの小さな「遊走子」(大きさ:8 程度(1 は0・00 1㎜))をたくさん放出します。放出された遊走子は岩などに付着して「配偶体」となり、普段食べているワカメとは全くちがう姿で暑い夏をひっそりたえるのです。
秋をむかえて海水温が下がり始めると配偶体の上に卵と精子が形成されて受精し、この受精卵からワカメの幼芽が出てきます。この幼芽は冬をむかえると急速に成長し、12月初めには1㎝程度だったものが、年を明けて2月には70㎝程度にまで成長します。
太さ1㎜の糸の上に生えるワカメの幼芽
かんのうすいけんニュース
水の浄化にも役立つカキ
カキは大阪をふくむ日本各地で養殖されています。冬から春にかけて旬をむかえ、おいしくなります。海の中ではカキが他の生物のすみかになったり、大量の植物プランクトンを食べたりすることで水の浄化にも役立っています。
写真提供/大阪府立環境農林水産総合研究所
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