【埼玉県こども動物自然公園だより】日本だけに生息。小型のサンショウウオ「トウキョウサンショウウオ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
埼玉
動物園だより
2025.02.10

【埼玉県こども動物自然公園だより】日本だけに生息。小型のサンショウウオ「トウキョウサンショウウオ」

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今月のどうぶつ:トウキョウサンショウウオ

学名:Hynobius tokyoensis
有尾目 サンショウウオ科
生息地:群馬県を除く関東地方と福島県の一部

標高300m程までの山と平野が混ざり合う丘陵地帯に生息しています。

日本だけに生息 小型のサンショウウオ

埼玉県こども動物自然公園には野生のトウキョウサンショウウオが多く生息しています。サンショウウオと聞いてみなさんが思い浮かべるのは、成体(おとな)になると1mをこえるオオサンショウウオではないでしょうか。トウキョウサンショウウオは成体になっても10㎝くらいの小型のサンショウウオです。動物園では毎年、生息数調査を行っています。普段、森の中の落ち葉の下などで暮らしていて、見つけるのがとても難しく、普通に探していては生息数を知ることはできません。そこで卵のう(複数の卵が入ったふくろ状のもの)の数を数える方法で生息数を調べています。トウキョウサンショウウオは水中で産卵するため、産卵の時期に水場を捜索して卵のうの数を数えます。


トウキョウサンショウウオの卵のう

夏の暑さで生息数が 減っている!?

園内のトウキョウサンショウウオの産卵の時期は1月末から4月初めです。調査は毎年、産卵がピークになる3月末に行っています。データが残っている2012年以来、園内のトウキョウサンショウウオの生息数は少しずつ増加していました。しかし、2024年3月の調査で、これまでで最も少ない卵のう数となってしまいました。この年は園内だけでなく関東中で卵のう数の減少が見られ、原因は近年の夏の暑さにあると推測されています。今年3月の調査では、生息数が少しでも増えていると良いなと思います。


園内の生息数調査の様子

こども動物自然公園ニュース

コアラの赤ちゃんが顔を出しました

2024年5月9日(木)に生まれたコアラの赤ちゃんが、お母さんの袋から顔を出しました。赤ちゃんは生まれるとすぐにお母さんのお腹の袋に移動し、約半年間袋の中で過ごします。

赤ちゃんは順調に成長しています。かわいい姿をぜひ見に来てください。


写真提供:埼玉県こども動物自然公園

埼玉県こども動物自然公園
埼玉県東松山市岩殿554
TEL:0493-35-1234
https://www.parks.or.jp/sczoo/

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エコチル編集部

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