【京都市動物園だより】本土最大のヘビだけど毒は持っていないよ「アオダイショウ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
京都
動物園だより
2025.02.10

【京都市動物園だより】本土最大のヘビだけど毒は持っていないよ「アオダイショウ」

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今月のどうぶつ:アオダイショウ

学名:Elaphe climacophora
有鱗目 ナミヘビ科
生息地:日本固有種(北海道、本州、四国、九州、大隅諸島、国後島の森林や河辺などに分布)

全長約100~200cm。頭は角ばっていて、体色はくすんだ緑色で、縦じまが入っていることがあります。

本土最大のヘビだけど毒は持っていないよ

公園や農地などの身近な場所にもいるヘビで、京都市動物園の園内にも野生の個体がいます。夜は岩の間や地中の穴で休み、昼間に活動します。

肉食で、木の上の鳥の巣をねらうのが得意。お腹の両側にある出っ張りを引っかけて、木やかべをまっすぐ登ることができます。ネズミなども食べることから、昔は農家で大切にされました。その一方で、飼っている鳥や卵などを食べる、こわい存在でもありました。また、幼いうちは体の模様がニホンマムシに似ています。これは、毒ヘビに見せかけることで、外敵から身を守っていると考えられています。大人も、危険を感じると、青くさいにおいを出すことがあります。

野生下・飼育下ともに寿命は約20年

アニマル園長選挙に出馬しているよ!

当園では「京都の森」の展示室で、アオダイショウを1頭飼育しています。名前は「ギオン」。10代目アニマル園長選挙への出馬を記念して命名しました。ギオンは温和な性格で、こうげきしてくることは、ほとんどありません。

えさはマウスを週に1回あたえていますが、数ヵ月間食べないこともあります。 野生のアオダイショウは冬眠をしますが、当園では暖房や加湿をして、冬場も活動できる環境を保っています。また、展示場の水鉢に水を張って、いつでも水に入れるようにしています。

水辺を好み、泳ぎも得意

きょうとニュース

投票しよう!10代目アニマル園長選挙

2025年度のアニマル園長として、動物園をアピールする代表動物を、今年も来園者のみなさんの投票で決定します。

今回選挙に出馬するのは、巳年にちなんで5種のヘビたちです。選挙はレクチャールーム前にて現在開催中。投票期間は、3月2日(日)までです。ぜひ清き1票を!


写真提供/京都市動物園

協力・監修/京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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