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私たちの生活の中で出たごみは、集められた後どのように処理され、 活用されているのか知っているかな?ここで、清掃工場の役割について学んでみよう!
ごみを燃やすときに出る熱エネルギーを活用
みんなは普段、ごみの分別をしているかな?一般ごみ、容器包装プラ、資源ごみなどに分別されて出されたごみは、収集車で回収されるよ。容器包装プラ、資源ごみは再生工場へ運ばれ、一般ごみは清掃工場で焼却されるんだ。ごみを燃やすときに出る大量の熱エネルギーから蒸気が発生し、それを利用して蒸気タービンで発電しているよ。
相模原市にある南清掃工場はバイオマス発電の再生可能エネルギー認定工場で、発電した電気は工場のたくさんの機械を動かすために使い、余った電気は売っているんだって。また、余った蒸気は工場内の冷暖房や、近くの温水プールや植物園の暖房に使用されているよ。
ごみを燃やして資源として再利用!
燃やすことで発生した排ガスは、専用の設備できれいにされて煙突から排出されるよ。ごみや焼却灰を1200℃以上の高熱で燃焼すると黒い砂のようになり、それは溶融スラグと呼ばれるよ。溶融スラグは、道路のアスファルトの材料になっているんだ。燃え残った物を分別すると、鉄やアルミをはじめ、金や銀、銅、パラジウムも回収できるんだって!
清掃工場でごみを処理するには、たくさんの水や電気、ガスや薬剤を使ったり、修理や点検をしたりするので、お金がたくさんかかるよ。清掃工場で効率良くごみを処理するために、私たち1人1人が、ごみを分別して減らすことが必要なんだ。みんなで協力していこうね!
ごみを熱してエネルギーとして利用
ごみを燃やしたときに出る熱エネルギーをさまざまなものに利用しているよ。発電し、工場の中の機械を動かすために使用したり、電力会社に送ったりしているんだ。温水プールや温室を温めたり、工場内の冷暖房に使ったりしているよ。
▲公園内の温室や温水プールに活用
ごみを高温で溶かして溶融スラグにして活用
ごみを溶かして、黒い砂のようなスラグにするよ。道路の材料などに活用されているんだ。
▲道路のアスファルトに溶融スラグを利用
清掃工場のしくみ
ごみを少なくする工夫
4つのRをやってみよう!
私たち1人1人が、ごみを分別し、減らしていくことで、効率良くごみを処理することができるよ。ごみを少なくするために、4Rに取り組んでいこう!
REFUSEリフューズ(断る)
ごみになるものは受け取らない
● レジ袋や過剰な包装紙は断ろう!
● 本当に必要な物以外は買わない!
● 使い捨て商品はできるだけ買わない!
REDUCEリデュース(減らす)
物を大切に使い、ごみを減らす
● 物を大切にながく使う
● 故障したら修理して使う
● つめかえ容器の商品を選ぶ
RECYCLEリサイクル(再生利用)
ごみを再び資源として使う
● ごみから資源をきちんと分別して出そう!
● 生ごみは肥料にして再利用する
● 再生品やエコマークの商品を選ぼう!
REUSEリユース(再使用)
物をくり返し使い、ごみを減らす
● まわりの友達など必要としている人にゆずる
● フリーマーケットやリサイクルショップを活用しよう!
● リユースカップを 使おう!
焼却炉の底から金・銀を発掘!
小型家電は捨てないで!
私たちの生活から出るごみの中には、鉄やアルミなどがふくまれることがあるよ。それらが燃やされると、焼却炉の底に砂に混ざって金や銀、銅などがたまるんだ。南清掃工場では、焼却炉が休みのときに金・銀を回収しているんだって。2023年度は金が約6.9kg、銀が約12kgも出たそうだよ!
ゲーム機や携帯電話、カメラなどの小型家電はさまざまな金属をふくんでいるよ。都市にある鉱山という意味で「都市鉱山」と呼ばれるんだ。市の回収方法にしたがって、捨てずにリサイクルに協力しよう!
↑金のレプリカ(6kg相当)
監修:相模原市南清掃工場
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。