【エコチル特集】海が豊かってどういうこと?どうしたら守れるの?知って守ろう「豊かな大阪湾」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
大阪
特集
2025.02.03

【エコチル特集】海が豊かってどういうこと?どうしたら守れるの?知って守ろう「豊かな大阪湾」

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みんなは大阪湾についてどのくらい知っているかな。身近だけど知らないことが多いかもしれないね。今回は大阪湾の豊かさについて学んでみよう。

何がちがう?今と昔の大阪湾

大阪湾は陸地で囲まれた海。瀬戸内海の東側にあり、淀川や大和川などの河川から流れこむ豊富な栄養分に恵まれていることでさまざまな魚介類が育まれ、私たちの生活を豊かにしてくれているよ。

今では自然の海岸は1%しかないけれど、昔は、自然の海岸や干潟がたくさんあって、多くの人が海水浴を楽しんだり、潮干狩りをしたりしていたんだ。魚や貝もたくさんとれたよ。でも、人間のさまざまな活動により自然の海岸が減り、海はよごれ、藻場や干潟が失われ、魚や貝も減ってしまったんだ。このままではいけないと、大阪府では大阪湾の豊かさを守り、取り戻すための取組をいろいろとしているよ。

大阪湾の豊かさって何だろう

じゃあ大阪湾の豊かさって何だろう。まず、たくさんの種類の生き物がすむ環境になっていること。そして水がきれいで、みんなが安心して遊べたり、美しい景色を楽しんだりできることだよ。大阪湾を豊かにするためには、実はみんなの協力が必要なんだ。

まず、海の環境を悪くし、生き物たちを危険にさらす大きな原因の1つは海洋ごみ。大阪湾で回収された海洋ごみの約9割が、ペットボトルやレジぶくろなどのプラスチックごみなんだ。エコチル2024年10月号でも紹介したけれど、海のプラスチックごみは、海や海岸をよごすだけでなく、海の生き物にからまったり、えさと間違えて食べてしまったり、生き物たちを苦しめているよ。

そして、もう1つの大きな原因は、生活排水。みんなが使った水は、下水処理場や浄化槽できれいにされるものもあれば、よごれたまま直接、川や海に流れて行くものもあるんだよ。水を使うとき、みんなが使った水がどうやってどこに流れて行くのか、ちょっと想像してみてほしいんだ。

豊かな大阪湾を守るために、みんなにできることはたくさんあるよ。まずは大阪湾のことをよく知って、できることから始めてみよう。

「豊かな大阪湾」
を知るためのキーワード

海藻などが、空気中から海水にとけたCO₂を使って光合成をするなど、海の生き物によって吸収・貯留された炭素のことだよ。地球温暖化の原因になるCO₂を減らす方法として注目されているんだ。

「海の森」や「海のゆりかご」と呼ばれていて、海藻などがたくさん生えている場所だよ。藻場があると、海水がきれいになり、魚や生き物が増えるなど、たくさん良いことがあるんだ。藻場が増えると、ブルーカーボンも増えるよ。

人の暮らしと自然の営みがある海辺のことをいうよ。海にほどよく人の手を加えて自然の環境を守ったり、取り戻したりすることで、豊かな恵みがもたらされるんだ。

海にただよっているごみや海岸に流れ着いたごみのことだよ。街中や山の中で正しく捨てられなかったごみも雨や風で流されて、川から海に運ばれてしまうよ。

トイレ、キッチン、お風呂、洗濯などで使った水のことだよ。大阪府にある川や海がよごれる原因の7割は生活排水によるものなんだ。

大阪府の取組を知って大阪湾博士になろう!

大阪府では、大阪湾の良いところを守りながら、さらに豊かにするために、さまざまな取組を行っているんだ。今回はその一部を紹介するよ。

藻場づくり

藻場を増やす取組をしているよ。阪南市内の小学校では、アマモのタネを取りに行って、水槽で育てて海に戻す活動をしているんだ。

里海づくり

「生き物がたくさんすむ大阪湾」を目指して、大阪湾の保全活動を行っているよ。護岸沿いで生き物の調査やすみかづくりなどもしているんだ。

楽しく学べる動画も作っているよ!

大阪湾についてたくさんの人に知ってもらうのも大切な取組!
楽しみながら大阪湾について知ることができるからぜひ見てみてね。

>>>「ハッピー・オオサカ・ベイベース」(全5話)

大阪湾の魅力や、環境を守るために今日からできる取組などを、アニメやクイズで楽しく学べるよ。留学生のルーシーと小学生の魚庭くん、スナメリさんの3人のやりとりも面白くて情報いっぱい! 見るだけで大阪湾博士になれるかも。

>>>豊かな大阪湾をめざして(大阪湾の SATOUMI STORY)」

大阪湾のどんな場所でどんな取組をしているか分かりやすく紹介しているよ。水中ドローンで撮影した大阪湾奥部の生き物の様子なども見られるんだ。

みんなのアクションで
「豊かな大阪湾」をもっと豊かに!

「豊かな大阪湾」を守って、もっと豊かにできるのはみんなだよ! 少しの心がけでできることがたくさんあるから、まずはみんなの身近なことから始めてみよう。

[おうちで]

-キッチン-

  • 食べきれる分、飲みきれる分だけ盛りつけよう
    どうしても食べきれない物は、排水口に流さずになるべくごみとして捨てよう。
  • 油は固めて捨てよう
    油は海をよごす大きな原因になるんだ。新聞紙に吸いこませるのもいい方法だよ。
  • 食器や鍋のよごれはふき取ってから洗い、洗剤は適量を使おう
    洗う前に紙などでふき取ったり、ヘラでかき取ったりしてね。
  • 生ごみは三角コーナーへ捨てよう
    水切りぶくろを使って捨てると、調理くずなどが流れないようにできるよ。

-トイレ・お風呂・洗濯-

  • 使ったらこまめに掃除しよう
    洗剤を使う回数が少なくて済むんだ。
  • 石鹸、シャンプー、リンス、洗剤、柔軟剤などは使い過ぎないようにしよう
    たくさん使っても洗浄力が高くなるわけではないよ。
  • お風呂の排水口に目の細かいネットを張るなどしよう
    かみの毛などが流れていかないようにしよう。

[お出かけ先で]

  • 使い捨てプラスチック製品を使わないようにしよう
    マイボトルやマイバッグを持ち歩くとプラスチックごみを減らすことができるよ。
  • ごみのポイ捨てをやめよう
    外で出たごみは必ず持ち帰って、住んでいる市町村のルールを守って捨ててね。
  • 地域の清掃活動に参加してみよう
    河川や海岸などでさまざまな清掃活動が行われているよ。ぜひ参加してみてね。
  • 生き物調査などに参加してみよう
    干潟や海岸などでさまざまな生き物調査が行われているよ。楽しく学べるから参加してみてね。

>>> 大阪湾の環境や保全活動、イベントなど、くわしくはこちら

ECOなお祭りで大阪湾の海の中を体験!

3月開催の「ATC ECO EXPO」で大阪府が出展するブース「大阪湾の海中バーチャル体験~海のゆりかご(藻場)を巡る旅~」では、水中ドローンで撮影した大阪湾の海の中の映像がブース全体に映されるんだ。海中探検をして、大阪湾にもっとくわしくなろう!

ATC ECO EXPO

[開催日時]
2025年3月15日(土)、16日(日) 10:30~16:30
※「大阪湾の海中バーチャル体験~海のゆりかご(藻場)を巡る旅~」は16日(日)のみ

[会場]
おおさかATCグリーンエコプラザ

[入場料]
無料

>>>くわしくはこちら

 


監修:大阪府環境農林水産部

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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