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みなさんは、ESDという言葉を聞いたことがありますか?それは、持続可能な開発のための教育のこと。そう聞くとちょっと難しそうですが、私たち1人1人にできるESDの取り組みはたくさんあります。ここでくわしく見ていきましょう!
だれもが幸せに暮らせる 地球にしていくために
ESDは、Education for Sustainable Developmentの略で、持続可能な開発のための教育という意味。世界の人々や、地球上の生き物、そしてこれから先の未来のことも考えて、みんなが幸せに暮らしていける地球にしていくために私たち1人1人ができることを考え、行動するための学びです。
今、地球上では温暖化やごみ問題、生き物の絶滅など、さまざまな環境問題が起きています。私たちがこのままの生活を続けたら、地球の環境はどんどん悪くなってしまいます。そこで、私たちがこの地球に暮らし続け、未来の人たちが安心して暮らせる社会をつくるためには、社会のあり方を見直して、持続可能な社会へと変えて行く必要があるのです。
SDGsにつながる ESDの4つのステップ
1人1人の力は小さくても、みんなで協力して取り組めば大きな力になります。次の4つのステップでESDに取り組んでみましょう。
①問題に気づきましょう!
家の近所の川は、昔は泳げるくらいきれいで魚もすんでいたけれど、今は魚も少なくて水もにごっている…など、身近な問題に気づくことが大切です。
②問題をよく調べましょう!
「川の水はどこから来てどこへ流れていくのだろう?」「川にはどんな生き物がすんでいるのだろう?」「川がよごれてしまった原因は何だろう?私たちの生活と関係は?」など、気づいた問題をよく調べてみましょう。
③何ができるか考えよう!
私たちの家から出た生活排水が川のよごれの原因になっているみたいだけれど、自分にできることはあるのか、また家族や学校の友達と話し合いをしてみたらどうか、など、周りの人たちと協力して、解決策を考えてみましょう。
④できることを実行してみよう!
周りの人たちと話し合い、考え出した解決策を実行してみましょう。例えば、「川をよごさないために環境に優しい洗剤を使うようにする」「クラスのみんなで協力して、家から出た生活排水が川のよごれの原因になっていることを地域の人々に知ってもらうために、ポスターを作 ってお店などにはってもらう」など。地域の人たちにも協力してもらえたら、たくさんのできることがあるかもしれません。
これらの活動は、SDGsにもつながります。持続可能な社会を実現するために、ぜひみなさんも行動してみてください!
[図1]
ESDって何?
環境学習Station ~未来を築く人を育む~
環境省では、環境学習StationというサイトでESDにつながる情報を発信しています。ぜひアクセスして、みなさんのESDに役立ててください!
その他、「脱炭素社会の実現」に向けた新環境教育教材や 環境教育・ESD実践動画100選など、盛りだくさんです
環境教育・ESD 実践動画100選~始めよう!広げよう!学びの取組~
子どもを対象としたSDGsや環境教育、 ESDの3分間の実践動画が選定されました!
環境省では、環境教育・ESDの実践事例を3分程度の短編動画にまとめた「環境教育・ESD実践動画100選」として公募の上、選定・公表しました。これは、参考になるような事例の動画を集めて、学校や社会教育施設等の教育現場における環境教育の実践を支援するものです。 2023年度・2024年度に選定し、合わせて117件になりました。子どもたちが自分で考え、学校全体や地域とつながり、行動変容していく様子をぜひご覧ください!
選定された動画の例
地域資源「浅川」を活用した環境教育の実践 中央地区環境市民会議(東京都八王子市)
環境市民会議の年間活動
環境市民会議は、川の環境を毎年継続的に調査しています。
「環境教育・ESD実践動画100選」 2024年度の認定書授与式が開催されました!
「ESD推進ネットワーク全国フォーラム2024」が、12月1日(日)、東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催され、「環境教育・ESD実践動画100選」の認定書授与式が行われました。選定された36団体のうち20団体が式典に参加。環境省飯田博文審議官より認定書が授与されました!
監修:環境省 環境教育推進室
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。