【よこはま動物園ズーラシアだより】山で暮らす大きなヤギの仲間「ゴールデンターキン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
横浜
動物園だより
2025.01.08

【よこはま動物園ズーラシアだより】山で暮らす大きなヤギの仲間「ゴールデンターキン」

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今月のどうぶつ:ゴールデンターキン

学名:Budorcas taxicolor bedfordi
鯨偶蹄目 ウシ科
生息地:中華人民共和国の秦嶺山脈

オスとメスで毛色がちがい、オスはクリーム色~金色、メスはベージュですが全身の分泌物で茶色に見えます。

山で暮らす大きなヤギの仲間

ゴールデンターキンは、中国の秦嶺山脈に生息しています。大人のオスはその名の通り金色の被毛が特徴で、体重300~400㎏にもなる大きな体をしています。

険しい地形でもさまざまな体勢でえさを食べることができます

山の寒さにたえうる体

ゴールデンターキンは季節によって高たんぱく質の植物を選んで食べています。そのため春から夏は高たんぱく質の植物を追いかけるように高い所へ移動し、標高3000m前後の夏でもすずしい環境で過ごします。そして、秋から冬は低い所へ移動します。ただし低いといっても標高は1500m程で、冬の間はとても寒い環境です。

そんなターキンの特徴の1つに大きくふくらんだ顔があります。鼻の奥に副鼻腔という空間があり、吸いこんだ空気をここで温めてから肺へ送るといわれています。その他にも長い毛や全身の油状の分泌物など、寒さや雪から体を守る仕組みが備わっています。

しかし、近年森林伐採や狩猟などの人間活動により個体数が減少しました。現在の生息数は約5000頭で、中国の国家一級重点保護野生動物として中国政府により厳重に保護されています。寒い冬こそ元気なターキンたちがこれからも地球上で生きていくため、みなさんもどのような取り組みができるか考えて実行してみてください。


寒い日は温められた息が白くなります

ズーラシアニュース

25周年企画展~Back ZOO the Future~

3月3日(月)までアマゾンセンターにて、開園25周年を記念した企画展を行っています。25年間の思い出をふり返るとともに、なつかしいグッズや写真、かつてズーラシアで暮らしていた動物の標本などを展示しています!いっしょに思い出をふり返りましょう♪

※1月の休園日:1月1日(水・祝)、毎週火曜日


写真提供/よこはま動物園ズーラシア

協力・監修/よこはま動物園ズーラシア【指定管理者 公益財団法人横浜市緑の協会】 
〒241-0001 横浜市旭区上白根町1175-1
TEL 045-959-1000
https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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