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食べられるのに捨てられてしまう食品「食品ロス」を減らすために、みなさんにもできることがあります。どのような取り組みをしたら良いか、いっしょに見てみましょう。
捨てられている食べ物の約半分は家庭から!
「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられる食品のことです。日本の食品ロスは1年間に約472万t(令和4年度)! これは国連世界食糧計画(WFP)が123の国と地域で約1億6000万人に対して行った食料支援量(約480万t)とほぼ同じ量に当たります。SDGs、国、都道府県や市町村、企業でも、食品ロスを減らす取り組みが進められています。
国では、家庭から出る食品ロスを、2030年度を目標に、2000年度の半分にすることを目指しています。年間約472万tの日本の食品ロスのうち、約半分は家庭から出ています(図1)。家庭からの食品ロスには①食べ残し、②直接廃棄、③過剰除去があります(図2)。消費期限と賞味期限のちがいを知ることも、食品ロス削減につながります(図3)。
[図1]
日本の食品ロス発生の割合
年間で捨てられている食品約472万tのうち約半分は家庭から
※国による推計(令和4年度)
[図2]
家庭からの食品ロス
1 食べ残し
食卓にのぼった食品のうち、食べられずに捨てられた物
2 直接廃棄
消費期限や賞味期限切れなどで、手つかずのまま捨てられた物
3 過剰除去
厚くむき過ぎた野菜の皮など、 食べられる部分まで捨てられた物
[図3]
消費期限と賞味期限って?
残さずにおいしく食べきるには?
北海道の食品ロス削減のための取り組みを紹介します。その1つが、「どさんこ愛食食べきり運動」です。「おいしく残さず食べきろう!」をスローガンに、市町村、企業、学校などと連携してイベントや講演会などを行っています。
昨年10月には、親子で楽しめる「ほっかいどう食品ロス削減セミナー」を開催。製造過程で廃棄されるコーヒー豆を使ったブレンドコーヒー体験や、食材の人生ゲーム、食品ロスに関する紙芝居の読み聞かせを行い、買い物中の親子など、約100名の方が参加しました。
また、外食やテイクアウトなどが増える12月と1月は、「年末年始食べきりキャンペーン」を実施中です。「外食では食べ切れる分だけ注文する」、「おうちで食べ切れなかったごちそうは、リメイクして食べ切る」ことが大切です。身近な所から食品ロスを減らす取り組みをしていきましょう。
目指せ!食べきり・使いきりマスター!
食品ロスを減らすチェックリスト
食品ロスを減らすための行動をどれくらいできていますか? おうちの人とチェックしてみましょう。
【買い物編】
□ 買い物の前に冷蔵庫をチェックしている。
□ バラ売りや少量パックなどを利用し、 必要な分だけ買っている。
□ すぐに食べる予定の食品は、手前に 並んでいる物を選んで買っている。
スーパーなどでは…すぐに食べるなら手前を選ぶ。「てまえどり」にご協力を!
【料理編】
□ 家族の予定を確認し、作り過ぎに注意している。
□ 野菜や果実の皮のむき過ぎに注意している。
□ 野菜のくきや皮を使うなど、食材を有効に 活用しながら、上手に使い切っている。
【食事編】
□ 好ききらいなく、残さず食べている。
□ 食べきれなかった物は、他の料理に作り変えたり、 冷凍保存したりしている。
やり過ぎを減らして「もったいない!」を減らそう
家庭5箇条
1 買い過ぎない
お出かけ前に冷蔵庫確認!
2 作り過ぎない
残ったらリメイク・冷凍保存!
3 むき過ぎない
野菜のくきや皮も有効活用!
4 捨て過ぎない
賞味期限を正しく理解!
5「もったいない」「ありがとう」を大切に
北海道は食品ロス削減のため 「どさんこ愛食食べきり運動」を推進しています!
監修:北海道農政部食の安全・みどりの農業推進局食品政策課
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。