【京都市動物園だより】1日の半分以上は樹の上でねているよ「フタユビナマケモノ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
京都
動物園だより
2025.01.22

【京都市動物園だより】1日の半分以上は樹の上でねているよ「フタユビナマケモノ」

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今月のどうぶつ:フタユビナマケモノ

学名:Choloepus didactylus
有毛目 フタユビナマケモノ科
生息地:中央・南アメリカ

前足に指が2本あるのが特徴(後足の指は3本)。 長くするどい「かぎづめ」を持っています。

1日の半分以上は樹の上でねているよ

熱帯の湿気の多い低地や森林に生息し、主に樹上で生活しています。長いかぎづめを木の枝に引っかけてぶら下がったり、枝から枝へ移動したりしますが、名前の通り、動作はとてもゆっくりとしています。夜行性で、1日のうち15~18時間は、ねむっているといわれ、「動かない動物」として知られています。

主食は木の葉や新芽で、果実なども食べます。ほとんど地面には降りず、週に1回くらい、うんちやおしっこをするために降ります。樹上生活に適応した体のため、地上で立ったり歩いたりするのは苦手で、はうようにして進みます。

そんなフタユビナマケモノですが、意外にも泳ぎは得意。河川を横断することもできます。また、外敵のジャガーやピューマ、ワシなどの猛禽類におそわれたときは、前足のするどい2本の爪で応戦することもあります。

体毛は逆向きに生えています

夏場は屋外で 日光浴もするよ

京都市動物園には現在、オスのフタユビナマケモノが1頭います。2019年に来園した「パチパチ」です。体重約7㎏、えさは、リンゴ、サツマイモ、ニンジン、小松菜、アカメガシワの木の葉などを食べています。

普段は熱帯動物館にいますが、暖かい時期には日光浴のために、屋外のクジャク舎に移動します。

「パチパチ」に会いに来てね!

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ここに注目!冬の動物園の見どころ

季節によって見た目が大きく変わる動物がいます。例えば写真のヨシガモなど、一部のカモの仲間のオスは繁殖期の冬になると、あざやかな体色になります。他にも、二ホンリス、ホンドタヌキなど、ふわふわの冬毛に変わった姿も見どころです。冬ならではの動物たちの様子を見に来てくださいね!


写真提供/京都市動物園

協力・監修/京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/

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エコチル編集部

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