【橿原市昆虫館だより】森に近い場所で見ることができます「カラスアゲハ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
奈良
動物園だより
2025.01.22

【橿原市昆虫館だより】森に近い場所で見ることができます「カラスアゲハ」

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今月のどうぶつ:カラスアゲハ

学名:Papollio dehaanii
アゲハチョウ科
生息地:日本では北海道から九州(トカラ列島以北)

上:オスのカラスアゲハ、下:カラスアゲハの幼虫

森に近い場所で見ることができます

カラスアゲハの大きさは、はねを広げると8〜12㎝ほどです。羽化は、春と夏の年2回で、夏に羽化するものの方が大きくなります。はねの表面の色は、黒色を基本に、緑色や青色の非常に美しいりんぷん(非常に小さな細片)でおおわれています。オスの前ばねの中央の少し後ろ側には、黒いつや消しの部分があります。メスにはないので、オスとメスの見分けがつきます。

成虫は、森に近い場所でよく見られ、森が無い街中では、なかなか見られません。いろいろな花に訪れるチョウで、森林公園に植えられているようなツツジの花がさくと、みつを吸いに集まってきます。

メスのカラスアゲハ

幼虫には、細長い目玉模様があります

終齢幼虫(次の脱皮でサナギになる幼虫)の胸部の背中側には、目玉模様があります。目玉模様は細長いため、正面から見ると、まるでおこっているようにも見えます。全体的に緑色ですが、背中側を囲むように黄色い模様があります。でも、後ろ側では切れていて、つながっていません。幼虫の食草は、ミカンの仲間のコクサギ、カラスザンショウ、サンショウなどで、特にコクサギが好きです。ウンシュウミカンやレモンなど、栽培ミカン類の葉も食べますが、これらから幼虫が見られることは多くないので、あまり好まないのかもしれません。

おこっているように見える⁉

かしはらしニュース

「大阪市自然史フェスティバル」に出展しました

自然に関わるサークルや、地域の自然保護団体がたくさん出展する「大阪自然史フェスティバル2024」。令和6年11月16日(土)、17日(日)の2日間にわたって大阪市立自然史博物館で行われた同イベントに、橿原市昆虫館も協力団体の橿原市昆虫館友の会といっしょに出展。たくさんの方に来ていただきました。


写真提供:橿原市昆虫館

協力・監修:橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/kanko_bunka_sports/konchukan/index.html

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