【天王寺動物園だより】夜行性でくびれのない体 名前の由来もユーモラス「ケニアスナボア」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
大阪
動物園だより
2025.01.08

【天王寺動物園だより】夜行性でくびれのない体 名前の由来もユーモラス「ケニアスナボア」

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今月のどうぶつ:ケニアスナボア

学名 : Eryx colubrinus
英名 : Kenyan Sand Boa
生息地:ケニアやタンザニア北東部
ヘビ亜目 ボア科

全身を砂から出している姿は貴重です

夜行性でくびれのない体
名前の由来もユーモラス

ケニアスナボアの名前は、ケニア(国の名前)、スナは砂、ボアは「古代ローマ時代の伝説上の大蛇」の名前から名付けられています。

夜行性で、日中は砂漠やサバンナの砂や土の中で暮らし、砂や土から頭だけを出して、小型の哺乳類やトカゲなどをつかまえて食べます。

体長はオスで約50㎝、メスで約70㎝になり、ずんぐりとした体つきで首はくびれもなく“おっぽ”も短く体との見分けもなかなかできません。体の色はオレンジから黄色の地肌に暗褐色の斑点が並んでいます。

頭だけを出している姿

もぐることが得意でなかなか見ることができない全身

天王寺動物園では4頭のケニアスナボアを飼育しています。繁殖させるために、バックヤードでオス2頭、メス1頭を飼育しており、みなさんに見ていただけるのは1頭です。

ケニアスナボアは砂にもぐるのが得意で、全く姿を見ることができないときや頭だけを出していることが多く、全身を出していることは、まれです。

えさには、ピンクマウスやファジー(小さいマウス)をあたえていますが、他のヘビ類同様に毎日食べる訳ではありません。1週間ぐらい食べなくても平気で、えさを見てもすぐ砂の中にもぐってしまいます。ちなみに、飼育ケースには、「デザートサンド」という細かい砂をしきつめています。みなさんも「爬虫類生態館(アイファー)」で、ケニアスナボアを観察してください。

えさ(上:ファジー/中:ピンクマウス)
※下は比較として単3乾電池

てんのうじニュース

1月に110周年をむかえました!

天王寺動物園は、令和7年1月1日に開園110周年をむかえました。大正4年1月1日に開園した歴史ある動物園です。2025年は、たくさんのお客様に満足していただくため、1年を通じてさまざまなイベントを企画しています。イベントは、ホームページの「110周年特設サイト」からご確認ください。


写真提供:天王寺動物園

協力・監修/天王寺動物園
大阪市天王寺区茶臼山町1-108
TEL:06-6771-8401
https://www.tennojizoo.jp/

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