【エコチル特集】私たちの安全・安心な暮らしを支える下道水の役割を知ろう|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
静岡
特集
2025.01.08

【エコチル特集】私たちの安全・安心な暮らしを支える下道水の役割を知ろう

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普段は目にすることのない下水道だけど、静岡市にうめられている下水道管の長さは約2520㎞。これは静岡市から香港までの距離に相当する長さだよ。下水道の役割についていっしょに見ていこう。

使った水は どこに行くの?

手洗い、歯磨き、お風呂。私たちは毎日、いろいろな場面で水を使っているよね。使った水は一体どこへ流れて行くのだろう? 私たちが家で使ったよごれた水は、家の中や下にある排水管を通って下水道管に流れ、浄化センターに運ばれていくよ。そこできれいな水に生まれ変わって、川や海にもどされるんだ。

下水道があるとよごれた水を直接川や海に流さずにすむため、街が清潔に保たれるよ。それだけでなく川や海の水をきれいに保てるから、魚などの生き物がすめるんだ。

みんなの暮らしを 支える下水道

街に降った雨があふれないようにすることも、下水道の大きな役割。雨水がたまり街が水びたしにならないよう、雨水を素早く排水して被害を小さくおさえてくれているんだ。

また、よごれた水をきれいに処理するだけでなく、その過程で発生した「下水汚泥」を有効利用しているよ。下水汚泥は、よごれや微生物の固まりのこと。レンガやセメントの原料、農作物を育てるための肥料、さらには発電に利用されることもあるんだ。静岡市駿河区にある中島浄化センターでは、下水汚泥から炭を作り、製紙工場などで燃料の一部として使っているよ。これまでは下水汚泥を燃やして処分していたけど、炭として活用することで温室効果ガスの削減にもつながっているんだ。

下水道は私たちの暮らしを支えてくれるものだよ。下水道について知り、これからも大切に使っていこう。

下水道の役割って?

● 街をきれいにする

よごれた水が街に流れないようにし、ハエや蚊などの害虫や悪臭の発生を防ぐ

● 大雨から街を守る

大雨が降っても街が浸水しないようにすみやかに排水する

● 川や海の水をきれいに保つ

家や工場から出された排水が直接、川や海に流れることを防ぎ、きれいな水にして川や海にもどす

● 資源を有効に活用する

下水処理で発生した下水汚泥を資源として有効利用する

下水道の豆知識

料理で使った油の正しい捨て方を知っている?

捨てるときは、紙でふき取って捨てよう。 油をそのまま流すと下水道管の詰まりやにおいの原因になるよ。 紙でふくことを覚えておこう。

災害への備え!

下水道が使えなくなったらどうする?

災害が起きたら下水道が使えなくなる可能性があるよ。 そのときに必要な備えを確認しておこう。

令和6年1月に起こった能登半島地震では、下水道も被害を受けたんだ。静岡市でも石川県珠洲市で下水道の被害調査を行うなど、現在も復興支援を続けているよ。

地震や台風などの災害時は、下水道管の破損やマンホールの浮上、下水処理場に損傷が生じて下水道が使えなくなり、トイレや洗面所などの生活排水を流せなくなる可能性があるんだ。

このような場合に備えて、家庭では7日分(1人5回/日)の携帯トイレや凝固剤、汚物袋を備蓄しよう。

▲浮上したマンホールの被害調査の様子

 


監修:静岡市 上下水道経営企画課

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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