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北海道にはたくさんの温泉があるよ。温泉の種類や楽しみ方、効能などについて、いっしょに見てみよう。
温泉は自然のめぐみ
雄大な自然にめぐまれた北海道にはたくさんの温泉地があり、古くから広く親しまれてきたよ。北海道の温泉地の数は全国1位で230カ所もあるんだ。そして、お湯のわき出る量(ゆう出量)は、大分県に次いで全国2位の豊富な湯量をほこっているよ。
下の図のとおり、道内には「千島火山帯」と「那須火山帯」が縦横にあり、有珠山や十勝岳、駒ケ岳、樽前山、雌阿寒岳など、活火山がたくさんあるよ。多くの温泉は、それら火山帯の上にあることが分かるね。地下深くで温められた地下水がわき出る「非火山性温泉」もふくめて、豊かな温泉資源は大切な自然のめぐみといえるよ。
※令和4年度 都道府県温泉統計 (環境省自然環境局提供)
種類豊富な北海道の温泉
北海道には16の温泉郷(複数の温泉地が集まったもの)があり、大半は食塩泉又は重曹泉で硫黄泉、酸性泉、鉄泉など種類も豊富。中でも十勝川温泉に代表される「モール温泉」は全国的にもめずらしく、北海道遺産に選定されているよ。泥炭を通してゆう出する黒っぽい茶色の温泉で、美肌の湯としても人気なんだ。
道内の温泉で最も古い記録が残っているのは道南の「知内温泉」で、13世紀初めに発見されたと伝えられているよ。1653年には松前藩士が「湯の川温泉」で湯治をしたとか、1858年には北海道の名付け親である松浦武四郎が「登別温泉」を訪れたなどという記録も残っているんだ。
心と体をいやす温泉+自然
温泉は体に良いといわれているけれど、なぜだろう? 温泉に入ると体が温まって血行が良くなり、筋肉の緊張がほぐれ、つかれや痛みを和らげる効果があるよ。また、温泉にふくまれる成分や、水圧や浮力などの作用、温泉地で自然にふれることなど、さまざまな要素により体調が整うと考えられているんだ。
温泉の泉質と効能について、下の表で簡単に紹介するよ。いろいろな特徴のある泉質があって、それぞれ効果もちがうんだね。みんなはどんな温泉が好きかな?
ストレスにも効く温泉療法
日常のいそがしさからはなれ、豊かな自然の中でゆっくり温泉を楽しむことは、体だけではなく、心にも体に良い影響があるといわれているよ。温泉療法は、体内の自律神経の働きやホルモンの分泌などを正常化させることにより、ストレスにも効くという実証結果が出ているんだ。
温泉クイズ
Q1.北海道の温泉地の数はいくつ?
① 130カ所
② 230カ所
③ 330カ所
Q2.全国でお湯のわき出る量が一番多い都道府県は?
① 北海道
② 大分県
③ 静岡県
Q3.北海道遺産に選定された、十勝地方に代表される温泉は?
① オール温泉
② カール温泉
③ モール温泉
Q4.山奥などにあってあまり人に知られていない温泉は?
① 秘湯
② 名湯
③ 銭湯
Q5.外にあるお風呂のことを何という?
① 自然風呂
② 露天風呂
③ 天空風呂
Q6.温泉に入り過ぎて、体調が悪くなることを何という?
① 湯あたり
② 湯はずれ
③ 湯加減
Q7.温泉に入って病気を治すことを何という?
① 湯元気
② 湯治療
③ 湯治
Q8.湯船に入る前に、体にお湯をかけてから入ることを何という?
① あたため湯
② きれい湯
③ かけ湯
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[温泉クイズの答え]
Q1 ②、Q2 ②、Q3 ③、Q4 ①、Q5②、Q6 ①、Q7 ③、Q8 ③
参考資料:道薬検「湯ったり読本」をもとに㈱アドバコム作成 https://www.douyakken.or.jp/cgi-bin/index.pl?page=files&view_file=51_10
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