【エコチル特集】使い捨てを減らしてリサイクル!プラスチックとのスマートな付き合い方|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
特集
2024.12.09

【エコチル特集】使い捨てを減らしてリサイクル!プラスチックとのスマートな付き合い方

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プラスチック製品が大量に作られ、ポイ捨てされたり、使い切りのまま捨てられたりすることで、環境に影響をあたえています。プラスチック製品をかしこく利用するためにはどうしたら良いかいっしょに考えてみましょう。

2050年、海は魚よりプラスチックごみが 多くなる!?

近年、世界中で問題になっている「海洋プラスチックごみ」。みなさんも、この問題について聞いたことはあるでしょうか。 さまざまな容器やペットボトルなどのプラスチック製品は、とても便利な物です。国内での生産量は2000年頃まで急激に増え、近年は減少傾向にありますが、まだたくさん作られ、そして捨てられています。(図1)

[図1]
プラスチックの生産量と排出量の推移

家庭からでるごみのうち、プラスチックごみ(廃プラスチック)類は重さで15%、容積比で55%をしめます。

きちんと捨てられずに、海に流れこんでしまったプラスチックごみを「海洋プラスチックごみ」といい、いずれマイクロプラスチックという小さなつぶになって、いつまでも海をただよい続けます。生き物がプラスチックごみにからまったり、それを食べてしまったりと、生態系や漁業へ深刻な影響をあたえています。世界全体では、毎年約800万tものプラスチックごみが海に流出しているとの報告もあり、2050年には海洋中のプラスチックごみの重量が魚の重量をこえるとの予測もされています(図2)。

[図2] 
プラスチック生産量と海洋プラスチックごみ

ごみを減らして資源に! 地球に優しい行動を

プラスチックごみを減らすためには、次のことが大切です。
●ポイ捨てをしない
●資源の使い捨てを減らす
●リサイクルをする

プラスチックも大切な資源です。再利用すれば、原料である石油の使用量や、製品を作るときに必要となるエネルギーの使用量も減り、資源を守ることにつながります。

地球のことを考えて作られたプラスチック製品を選び、使ったプラスチックはリサイクルできるようきちんと分別しましょう。リサイクルする方法は、大きく分けて3つあります(図3)。

[図3] 
廃プラスチックをリサイクルする方法

現在、家庭から出るプラスチックごみのうち、約86%が資源として有効活用されています(図4)が、マテリアルリサイクルとケミカルリサイクルされているものは約23%にとどまっています。リサイクルをすると、新たなプラスチック製品に生まれ変わることができます(図5)。使い終わったプラスチックがごみになるか、資源になるかは、私たちの行動次第なのです。1人1人ができることを実践していきましょう。

[図4] 
廃プラスチックの処理処分方法(2022)

[図5]
こんな物にリサイクルされています!

プラスチックとのかしこい付き合い方
「プラスチック・スマート」を!

私たちの生活になくてはならないプラスチックとかしこく付き合っていくために、今すぐにできる取り組みを紹介します。

マイバッグ等を活用
レジぶくろはもらわない、マイボトルを利用するなど「使い切り」のプラスチック製品の使用を減らす。

分別して正しく処分
「使い切り」のプラスチックを使用した場合は、ポイ捨てをせず、ごみ分別のルールに従って、正しく捨てる。

地球に優しい製品を選ぶ
再生プラスチックや紙、バイオプラスチック等の地球に優しい製品を選んで買う。

清掃活動に参加
海や河川に流れ出るプラスチックごみを減らすため、地域の清掃活動に参加する。

 

出典:
・環境省 https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r02/html/hj20010103.html
・一般社団法人プラスチック循環利用協会 https://www.pwmi.or.jp/pdf/panf2.pdf  https://www.pwmi.jp/plastics-recycle20091119/waste_plastics1/
・公益財団法人日本容器包装リサイクル協会 https://www.jcpra.or.jp/recycle/recycling/tabid/432/index.php https://www.jcpra.or.jp/recycle/recycling/tabid/425/index.php 
・一般社団法人 プラスチック循環利用協会「2022年 プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況」 をもとに(株)アドバコム作成

 


監修:北海道 環境生活部 環境保全局 循環型社会推進課

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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