【長野市城山動物園だより】漁をする鳥?「モモイロペリカン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
長野
動物園だより
2024.12.09

【長野市城山動物園だより】漁をする鳥?「モモイロペリカン」

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今月のどうぶつ : モモイロペリカン

学名:Pelecanus onocrotalus
ペリカン目 ペリカン科
生息地:ヨーロッパ南東部からアジア南西部

オスは体長約1.7m・体重約10kg、メスは体長約1.4m・体重約6kg。羽づくろいして防水の羽を作っています。

漁をする鳥?

モモイロペリカンは、普段は白い羽根をしているので英語では「ホワイトペリカン」と呼びますが、日本では繁殖期になると「桃色」になることからこの名前が付いています。モモイロペリカンには喉袋と呼ばれる、くちばしの下に羽が生えていない伸縮自在の皮膚のふくろがあります。これは水が10Lも入るといわれるほどの大きさです。モモイロペリカンは、この喉袋を使って群れで魚を囲んで水ごとつかまえながら、1日に約1㎏の魚を食べます。大きな魚だけでなく小魚も食べ、動物園ではアジなどの魚をあげています。


喉袋を使い魚を器用に食べます

よりよい環境で暮らしていくために

城山動物園の「ペリカンのすみか」には、オスのペールとモモ、メスのサンとモモがいます。オスにもメスにもモモという名前のモモイロペリカンがいて、とてもまぎらわしいのですが、これは他の動物園や水族館からやって来たからです。

鳥舎のかべには、大きな鏡を設置しています。野生のモモイロペリカンは数十羽から数万羽という大きな群れを作るので、それを再現できるのではないかと考え、設置しました。またSDGsの取り組みの1つとして農家さんから捨てられてしまうワラをいただき、巣材として使っています。

このような取り組みが将来にかわいい赤ちゃんが生まれることにつながってくれたらいいなと考えています。


翼を広げると約3mにもなります

じょうやまニュース

年末年始のイベント

城山動物園では、12月21日(土)・22日(日)にクリスマスイベント、新年1月1日(水)〜5日(日)にお正月イベントを行います。毎年12月29日〜31日は休園日です。3日間の休園はこの時期だけなので動物たちはのんびり、飼育員はその逆で普段できない作業で大忙しです。2025年は「巳年」。ヘビのミニ企画展も行いますので、来年もぜひおこしください。


写真提供/長野市城山動物園

協力・監修/長野市城山動物園
〒380-0802 長野市上松2-1-19
TEL 026-233-0586
https://www.johyama.com/

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