【鶴岡市立加茂水族館だより】名前の由来はあの花「ダーリアイソギンチャク」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
山形
動物園だより
2024.12.09

【鶴岡市立加茂水族館だより】名前の由来はあの花「ダーリアイソギンチャク」

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今月のどうぶつ:ダーリアイソギンチャク

学名 : Liponema multicorne
イソギンチャク目 ダーリアイソギンチャク科
生息地:水深300m~の日本近海


砂底にダリアの花がさいたよう。水流を受けるために上にのびることもできます。

名前の由来はあの花

体表面の大部分にたくさんの触手を持つダーリアイソギンチャクは、ダリアの花が開いたような見た目から名前が付いた深海生物です。

体が非常にやわらかく、長期飼育も難しいといわれていますが、現在展示している個体は数年飼育しています。まるで海底の植物かのような他のイソギンチャクとちがって、固着生活を送らないという非常にユニークな特徴を持ち、丸くなって海底を流されながら移動し生活しているといわれています。

何といってもモフモフふわふわしていそうな見た目で水槽の中をただよっている姿は、たくさんのお客様が足を止めて観察するくらい幻想的です。

水槽の上部にある配水管から水流が出ます。

その日の状態次第

展示している水槽内には水流を起こしているので、ただよう姿が見やすくなっています。水流の強弱やその時々のイソギンチャクの状態によって、水を吸って体が大きくふくらんだり、逆に小さくしぼんだりしていることがあります。ときには通常の倍以上の大きさにふくらみます。逆に、小さくしぼんでしまうと水槽の下に留まって動きがなくなってしまうので、状態を見ながら時々水流の調整などを行っています。

当館におこしの際はぜひコロコロとただよっているダーリアイソギンチャクをのんびりと見てください。

しぼんだ個体とふくらんだ個体。

かもすいニュース

保護したウミガメの放流

本来暖かい海に生息するウミガメが海流に乗って水温が低い冬の庄内沿岸に迷いこみ、寒さで動けなくなり漂着することがあります。こうしたウミガメを保護し、ある程度育成して体力が付いた後、水温が高い時期に放流しています。今年も、3年ほど前に保護したタイマイを無事放流できました。


写真提供:加茂水族館

鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp

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