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今月のどうぶつ:ムニンエンマコオロギ
学名:Teleogryllus boninensis
コオロギ科
生息地:小笠原諸島(固有種)
昆虫館での飼育の様子(幼虫)
小笠原諸島の 固有種です
ムニンエンマコオロギの「ムニン」や、学名の「bonin」は、小笠原諸島の意味です。小笠原固有の生き物には、この名前が付いていることが多いです。これは、小笠原諸島の江戸時代の呼び名の「無人島」に由来するといわれています。
本土に生息するエンマコオロギによく似ていますが、顔の模様がちがいます。鳴き声も、エンマコオロギは「コロコロリー」ですが、ムニンエンマコオロギは「フィリリリー」と鳴きます。また、エンマコオロギより体の色に変異があり、より明るい体色が出現することが多いです。
左:メス、右:オス
丈夫なので、 累代飼育をしています
ムニンエンマコオロギは、非常に丈夫で飼育しやすい昆虫です。そのため、昆虫館では、飼育したものから再び採卵して繁殖させる累代飼育が長年続いています。えさは、栄養のバランスがとれるように、ニンジンやナス、キュウリなどの他、たんぱく源としてフラミンゴフードをあたえています。飼育ケースの中には、隠れ家や脱皮する際の足場として、紙の卵パックやキッチンペーパのしんを入れています。成虫の飼育ケースには、卵を産む場所として、コーヒーのふたにしめらせた脱脂綿をつめたものを入れ、約10日置きに回収しています。
昆虫館での飼育の様子(成虫)
かしはらしニュース
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写真提供:橿原市昆虫館
協力・監修:橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/kanko_bunka_sports/konchukan/index.html
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