【エコチル特集】何が見つかるかな?川へ行って、調べてみよう!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
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2024.12.09

【エコチル特集】何が見つかるかな?川へ行って、調べてみよう!

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私たちの生活は、森林、海、川などの自然と密接な関わりがあります。中でも、川はとても身近な自然ではないでしょうか。私たちの生活と自然の関係を知るために、まずは川の環境を調べてみましょう!

私たちの生活や生き物と さまざまな関わりを持つ“川”

私たちの身の回りには、船でわたるような大きな川から、家の近くの小さな川まで、いろいろな川があり、山の中や町の中など、流れる場所もさまざまです。また、川には、魚やカニ、昆虫、水草などの生き物が生息しています。水辺には、草や木が生え、鳥などの動物がやって来ます。

昔から、人々は漁業や農業で川を利用し、飲み水としても使ってきました。とうろう流しやお祭りが川で行われる地域もあります。このように、流れる水や景色、生き物、生活との関わりなど、川によってさまざまな特徴があります。みなさんの知っている川にはどんな特徴があるでしょうか?

5つのものさしで 川を調べてみましょう

環境省では、川の水、生き物、景色、普段の生活での利用など、川の環境を調べるための5つのものさし(水辺のすこやかさ指標)を設けています。左の表1にあるように、

❶自然な姿 ❷豊かな生き物 ❸水のきれいさ ❹快適な水辺 ❺地域とのつながり

の5つで、さらにそれぞれ3~5項目の指標に分けています。

下の表2では、調査の仕方をくわしく紹介しているので、これらにそって調査を行い、観察したこと、感じたことをまとめてみましょう。なお、川へ行くときは、注意することがあります。

  • 1人だけでの行動はやめましょう。3人から5人くらいで行動するようにしましょう。
  • 川の水かさが、ひざより上のときや、川底が見えないとき、川の流れが速いときは、川に入るのはやめましょう。
  • 川に入るときは、ぬれても良いくつをはき、はだしはやめましょう(空きかんやガラスびんが落ちている場合があります)。急に深くなったり、川底はすべりやすかったりするので注意して歩きましょう。

川には危険な面もあります。おうちの人と相談をして、しっかりと準備をしましょう。

>>>安全に川の調査を するために、 注意することについて、くわしくはこちら

公益財団法人 河川財団 「こどもの水辺サポートセンター」HP

注意事項をしっかりと守り、川を調査してみましょう。見つけたこと、感じたことをまとめ、私たちの生活とどのような関わりがあるのか、ぜひ考えてみてください。

 

[表1]
5つのものさし (水辺のすこやかさ指標)

❶自然な姿

水環境に自然がどのくらい残されているかを表します。
「水の流れる量」「岸の様子」「魚が川をさかのぼれるか」

❷豊かな生き物

水環境にいる生き物の豊かさを表します。
「河原と水辺の植物」「鳥のすみ場*1」「魚のすみ場」「川底の生き物」

❸水のきれいさ

水の清らかさを表します。
「透視度」「水のにおい」「COD*2

❹快適な水辺

水環境のきれいさや静かさを人の感じ方で調べます。
「景色=感じる」「ごみ=見る」「水とのふれあい=さわる」「川のかおり=かぐ」「川の音=聞く」

❺地域とのつながり

水環境と人とのつながりを表します。
「歴史・文化」「水辺への近づきやすさ」「日常的な利用」「産業などの活動」「環境活動」

*1…生き物のすみかのこと。
*2…Chemical Oxygen Demand:化学的酸素要求量。水中にどれだけの有機物がふくまれているのかを表す指標。

 

[表2]
身近な川を調べてみましょう!

おうちの人といっしょに、近くの川に行って調べてみましょう。 以下の事項を参考にしてみてください!

❶調査を始める前に

川について事前に調べましょう。

  • 「調査の区間は、どこからどこまで?」など、インターネットなどを使って地図上で確認しましょう。
  • 調査する区間について情報収集しましょう。川にまつわる昔の話や利用者が多いか、漁業や水道水の取り入れ、観察や清掃などの環境活動が行われているか など。

❷現地を確認しましょう

地図上で調査区間を確認しながら、出発から到着までかかる時間を調べましょう。また、川がよく見える場所や川に入れる場所、調査が安全に行えるかどうかなど、インターネットなどで調べておくと安心です。

❸必要な道具

調査に行くときは、次のものを用意しましょう。

  • 観察ノート
  • 筆記用具と下じき
  • クリンメジャー(透視度計)
  • その他:ぬれても良いくつ、温度計、バケツ、カメラ、双眼鏡、水筒、ぼうし、図鑑など

❹調べたことを記録しましょう

調査したことを観察ノートに記入しましょう。 5つのものさし(水辺のすこやかさ指標)にそって、まとめてみましょう。 環境省HPでは、観察ノートなどをダウンロードすることができます。

>>>こちらからアクセスしてください

 

全国水生生物調査に参加しませんか?

全国水生生物調査は、川にすむ生き物を採集し、その種類を調べることで、水のよごれの程度を判定する調査です。全国で小学生をふくめ、約8万人が参加しています。

水のよごれの程度がなぜ分かるのですか?

水生生物調査では、29種の生き物が指標生物として選ばれています。川の中に、これらの生き物が何種類すんでいるかを調べます。すんでいる生き物の種類と数から、川の水のよごれの程度が4つのレベルのどの段階なのかが分かります。

どんな川でも調べられますか?

大きな川から小さな渓流、田んぼの脇の水路まで、数10cmの流れでも調査できます。ちがう川、同じ川の上流と下流など、複数の場所を調査してみましょう。場所によって、すんでいる生き物がちがうことが分かり、川をより深く知ることができます。

だれでも参加できますか?

小学生でも参加できます。全国の参加者の80%は小・中学生です。  調査した結果はインターネットで提出できます。スマートフォンで撮影した写真も登録できます。

★参加のお申し込み★

都道府県の窓口へお申し込み下さい。

>>>くわしくはこちら

 


監修:環境省 水・大気環境局環境管理課

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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