【海遊館だより】夏と冬で姿を変える名前の由来はアイヌ語から「エトピリカ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
大阪
動物園だより
2024.12.02

【海遊館だより】夏と冬で姿を変える名前の由来はアイヌ語から「エトピリカ」

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今月のどうぶつ:エトピリカ

学名 : Fratercula chirrhata
英名 : Tufted puffin
生息地:北太平洋の亜寒帯地域に広く分布
チドリ目 ウミスズメ科

泳ぎも得意です

夏と冬で姿を変える名前の由来はアイヌ語から

エトピリカは海鳥の仲間です。北海道・道東が繁殖地の南限になっていますが、北海道での確認数はかなり減ってきています。ちなみに「エトピリカ」という名前は、アイヌ語で「エトゥ(くちばし)ピリカ(美しい)」に由来しています。

ペンギンとよくまちがわれますが、空を飛ぶことや海にもぐることもできます。イカナゴなどの魚類や小型のイカ、オキアミ類を潜水してつかまえ食べています。

1年に2回羽がぬけ変わり、夏と冬では姿が大きく変化します。特に夏羽は顔の羽が白くなり、眼の上にある黄色のかざり羽が特徴的です。その姿から「花魁鳥」とも呼ばれています。冬になるとかざり羽はぬけ、全身が真っ黒な姿になります。

冬羽のエトピリカ

北海道の地名が付いた愛らしい姿をご覧ください!

エトピリカは岩の割れ目などに巣を作り、一度に1つの卵を産み、オスとメスのペアで交代しながら卵を温め、45日前後でひなが誕生します。親鳥たちは小魚を数ひきくわえ巣まで運び、ひなにあたえます。

海遊館では2018年から「アリューシャン列島」水槽でエトピリカを飼育しており、愛称として日本の生息地である北海道の地名が付いています。

現在、「おこっぺ」「けろち」「ところ」「しゃり」「ぴっぷ」と、海遊館で生まれた「さるる」「ちりっぷ」の7羽が暮らしています。ぜひ、エトピリカたちに会いに来てください。

えさを巣まで運びます

かいゆうかんニュース

新しくやって来た「海」

今年の10月の初めに、高知県の「以布利センター」からオスのジンベエザメが海遊館の「太平洋」水槽に引っ越して来ました。愛称は、海です。

初めはメスの遊ときょりを取り警戒して泳いでいましたが、今ではえさもしっかり食べてのんびりと泳いでいます。


写真提供/海遊館

協力・監修/海遊館
大阪市港区海岸通1丁目1-10
TEL:06-6576-5501
https://www.kaiyukan.com/

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エコチル編集部

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