目次 [非表示]
道に落ちている空きかんや公園に転がっているペットボトル…。
住んでいるまちがきたないのは、みんな嫌だよね。
でも、まちがごみできたないことは、気分が悪いだけじゃないんだ。
今回は、ポイ捨てとまちをきれいにすることについて考えてみよう。
ポイ捨てはまちをよごすだけじゃない
みんなは、住んでいるまちの駅や道、公園などで、地面に捨てられたごみを見かけることがあるかな。それらの多くは、ポイ捨てなど正しくない捨て方をされたごみなんだ。
捨ててはいけない場所に捨てるポイ捨てが悪いことだというのは、みんな分かるよね。道にごみが落ちているのは気持ちが良くないし、不衛生。でも、ポイ捨てやまちがきたないことが良くない理由は、それだけではないんだ。
ポイ捨てされる物の約半分が空きかんとペットボトル。でも空きかんとペットボトルは、両方ともリサイクルできる物だよね。ポイ捨ては、正しい捨て方をすればリサイクルできる資源を無駄にする行動でもあるんだ。
海のプラスチックごみを減らすために
そして、今世界で問題になっている海のプラスチックごみ。エコチルでも何回か紹介したことがあるけれど、海のプラスチックごみが、海にすむ生き物の命をうばっているんだ。この海のプラスチックごみの8割以上が、陸上からの物だといわれているよ。ポイ捨てなど、正しく捨てられなかったレジ袋やペットボトル、使い捨ての容器やパッケージなどが、外で雨や風にさらされて河川に入り、それが海に流れてしまう。少しくらい捨てたって、たいしたことないと軽い気持ちで捨てた物が、生き物の命を危険にさらしてしまうんだ。
ポイ捨てを無くしたり、まちに落ちているごみを掃除したりすることは、ただまちをきれいにするだけでなく、資源を無駄にせず、海の生き物の命を守ることにもつながるよ。
1人1人のほんの少しの心がけや行動が、大きな変化につながるんだ。みんなで協力して、みんなのまちをきれいにしよう。
ポイ捨てされることが多い物は?
ポイ捨てされることが多い場所は?
※環境省の令和5年度「ポイ捨て」に関する調査報告書より
まちをきれいにするための大阪市の取り組みを見てみよう
ごみのポイ捨て防止
まちをもっときれいにするために、1995年に「ポイ捨て防止条例(大阪市空き缶等の投げ捨て等の防止に関する条例)」を定め、これまで以上に市民の協力を呼び掛けているよ。
ノーポイモデルゾーン
大きな駅の周りや人が多く集まる場所など、特にポイ捨てに注意してほしい所に、ポイ捨て禁止マークと地図を組み合わせた標識を設置しているよ。
ボランティア清掃
たくさんの人たちが、進んで道路に落ちているごみを集めたり、よごれている所を掃除したりして、まちをきれいにする活動を行っているよ。
美化強化デー
毎月1日がそうだよ! 大阪市内のまちの人たちや会社で働く人たちに掃除を呼び掛けているんだ。
路上喫煙禁止地区
大きな駅や人が集まるにぎやかな場所を「路上喫煙禁止地区」に決めて、特に路上喫煙をしないよう呼び掛けているんだ。大阪市の指導員が見回っていて、違反した人に1,000円を支払ってもらうよ(過料)。
路上喫煙防止の取り組み
大阪市では、2007年に「大阪市路上喫煙の防止に関する条例」を定めて、道路などでたばこを吸わないように呼び掛けているよ。
簡単なことから!楽しみながら!
みんなで協力してまちをきれいにしよう
住んでいるまちのごみを減らすため、みんなにもできることがたくさんあるよ。
掃除なんて…と思わないで!楽しみながらできるイベントもあるんだ。
ごみをしっかりと分けて正しく捨てる
ごみはポイ捨てせずにごみ箱へ!ごみ箱が見つからないときは、おうちで捨てよう。大阪市の分別ルールをまもって、限りある資源を大切にしようね。
ボランティア活動に参加する
大阪市では、「まち美化パートナー制度」を実施していて、ノーポイモデルゾーン内で、定期的に清掃や美化啓発活動をしてくれる団体を支援しているよ。
イベントに参加する
楽しみながら、まちのそうじができるイベントがいろいろと行われているよ。おうちの人と参加してみよう!
10月に行われたイベント「清走中大阪編」(主催:株式会社セブン‐イレブン・ジャパン)は、ごみ拾いミッションをクリアしながら掃除をするイベントで、200人以上の人たちが参加!たくさんごみを集められたよ。
大阪マラソン“クリーンUP”作戦
2011年から行われている「大阪マラソン“クリーンUP”作戦」。
今年も応募が開始されたよ。小学校やおうちの人といっしょに参加してみよう。
- 【実施期間】
令和7年1月18日(土)~2月22日(土) ※左記期間内で、清掃日時をお選びください - 【参加資格】
団体、グループ・個人を問わず、どなたの参加も大歓迎 - 【実施場所】
大阪市全域 - 【申込期間】
令和6年12月2日(月)~令和7年1月8日(水)
監修:大阪市環境局
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。