目次 [非表示]
今月のどうぶつ:ホッキョクグマ
食肉目/クマ科
【生息地】北アメリカ大陸北部、 ユーラシア大陸北部、北極圏
円山動物園にはメス2頭がいます。
地球温暖化の影響で…
ホッキョクグマは北極などの海氷の上で暮らしています。マイナス40℃にもなる寒さにたえるため、ストローのように中が空洞になっている保護毛と、きめ細かく密な下毛の二層構造の体毛を持ち、足のうらにもびっしりと生えている毛が寒さから守り、氷上ではすべり止めになります。実は毛の色は透明で、光の屈折により白っぽく見えます。
近年、ホッキョクグマの生息数が減っています。地球温暖化により海氷が減っていることが原因です。海氷の上でアザラシを待ちぶせてかりをするため、海氷が無い時期はほとんど食べることができません。約4カ月間は陸地で生活し、果実や海藻などを食べ、脂肪を消費して乗り切ります。体重はオス300~600㎏、メス150~300㎏ほどで、海氷が無い時期は体重が半分以下に減ることがあります。
妊娠中のメスは秋ごろ内陸に巣穴をほって、約8カ月間、何も食べずに出産、子育てをします。2~3月に巣穴から出て、母子で海氷を目指す長い旅が始まります。しかし、海氷が減っている今、たどり着く前に力つきて死んでしまう個体もいます。
小さい目や耳もホッキョクグマの特徴(リラ)
ララとリラ
円山動物園ではララ(母・30才)とリラ(娘・9才)を飼育しています。ララは高齢で室内にいることが多いですが、食欲もあり元気に過ごしています。リラは雪が降ってから、より活発に外で動き回っています。
地球温暖化が進んで海氷が無くなると、将来ホッキョクグマが地球上からいなくなってしまうかもしれません。大切な生態系を守るために、私たちができることをいっしょに考えていきましょう。
手足が長く、流線形の体で泳ぐのも上手(ララ)
びっしりと毛が生えた足のうら
まるやまニュース
干支展【巳】を開催!
令和7年の干支「ヘビ」をテーマに、ヘビに関連する動物の生態や問題の紹介、干支展限定ガチャの設置を予定しているよ。
[日程]
12/14(土)~1/13(月・祝)
※休園日:12/25(水)、29(日)~31(火)
[場所]
動物園センター情報ホール
[費用]無料
(別途入園料がかかります。)
※1/1(水)~3(金)は第一レストハウスで絵馬をプレゼント!(各日先着順。数量限定)
教えて! 飼育員さん
飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!
質問
象のつめはどうやって切っているの?
答え
ゾウは足のつめがのび過ぎると、重たい体を支えられなくなったり、歩くことができなくなったりするので定期的にヤスリをかけてけずっています。円山動物園ではおりの一部にゾウの足が出るくらいの穴を開けて、そこからゾウが足を出してくれるようにトレーニングをして、つめの管理を行っています。
協力・監修/札幌市 円山動物園
札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。