【エコチル特集】どこに避難する?どんな行動をとる?日ごろから災害に備えよう!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
静岡
特集
2024.12.02

【エコチル特集】どこに避難する?どんな行動をとる?日ごろから災害に備えよう!

目次 [非表示]

自然災害の多い国、日本。地震や台風が起きても、日ごろから災害に備えておけば落ち着いて行動できるよ。今回はハザードマップの活用方法や食料・飲料の備蓄について学び、できることを考えよう。

ハザードマップで情報を集めよう

日本は自然災害の多い国。地震だけでなく台風や火山の噴火などが起きやすく、地球温暖化の影響で、これからは大雨も増えるといわれているんだ。普段から災害に備えておけば、いざというときに被害を最小限に防ぎ、命を守ることができるよ。

「ハザードマップ」を見たことがある人はいるかな?ハザードマップとは、災害が起きたときに「どこが危ないか」「どこに避難すればいいか」を知ることができる地図のこと。

静岡市では、地震や台風、大雨などの災害ごとに、危険な場所や避難場所、避難行動に役立つ情報を「静岡市防災情報マップ」として公開しているんだ。次の4つに分かれているよ(くわしくは下の図もチェックしよう)。

● 防災マップ
● 津波ハザードマップ
● 洪水ひなん地図
● 浸水ひなん地図

例えば、「洪水ひなん地図」では大雨・台風などで川が氾濫した場合、浸水するおそれがある場所や避難場所などの避難に関する情報を公開しているんだ。「洪水ひなん地図」を見て自分の家の周りなどに浸水のおそれがあるかどうかを把握し、事前に避難することが理想だよ。「静岡市防災情報マップ」には、災害が起きたときに安全に行動するための役立つ情報がのっているんだ。

災害ごとに必要な行動を考えよう

ハザードマップは事前に確認するだけではなく、うまく活用することがポイント。まずは、自分の家の周りや通学路で、危険な場所を調べてみよう。災害によって、危険な場所や避難場所はちがうよ。津波が発生したときは、できるだけ早く津波のおそれがある場所の外か、間に合わない場合は、津波避難ビルなどのがんじょうな建物の高い所へ移動する、地震のときには、まず体勢を低くし机の下に入るなどして頭を守り、動かない、といったように、災害ごとに必要な行動もちがってくるんだ。いつ起きるか分からないからこそ、日ごろからおうちの人といっしょに確認しておこう。

「静岡市防災情報マップ」を活用してみよう!

自分の住む町には、どんな災害の危険性があるんだろう?災害が起きたとき、被害をできるだけ軽くするために、必要な情報を分かりやすく公開しているよ。

防災マップ

地震や土砂災害、津波が起きたとき、予想される被害や避難場所などの避難に関する情報を地図で示している

津波ハザードマップ

津波被害のおそれがある場所や避難場所などの避難に関する情報を地図で示している

洪水ひなん地図(洪水ハザードマップ)

大雨で堤防から水があふれ出たとき、浸水が予想される場所や避難場所などの避難に関する情報を地図で示している

浸水ひなん地図(内水ハザードマップ)

下水道の排水能力以上の雨が降ったとき、浸水が予想される場所や避難場所などの避難に関する情報を地図で示している

どこで入手できるの?

ハザードマップは静岡市危機管理課および各区地域総務課の窓口などで配布。

>>>HPでも公開しているよ。

出前講座を開催中

市の職員がハザードマップの活用方法や日ごろの備えについて分かりやすく説明。防災を学べるよ。

避難場所と避難所のちがいって?

「避難場所」と「避難所」は、似ているけど意味がちがう言葉なんだ。ここでは2つのちがいを説明するね。

避難場所
…災害から命を守るために、緊急で避難する場所

小・中学校、生涯学習交流館、大きな公園、津波避難タワーなど

避難所
…被災して自宅を失った人、自宅に戻れない人が、一時的に避難生活を送るための場所

小・中学校、生涯学習交流館など

災害が起きたときには、まず、「避難場所」へ避難しよう。
災害ごとに避難場所がちがうから、前もって調べておけば、いざというときにスムーズに避難できるよ。

災害に備えておうちの中を見直そう!

ここでは、おうちでできることを紹介するよ。

●家具の転倒や落下を防ごう

大地震が発生したとき「家具は必ず倒れるもの」と考えて、次の点を対策しておこう。

  • 家具が転倒しないよう、家具は固定する
  • 子ども部屋や寝室には、できるだけ家具を置かない
  • 家具を置く場合は、できるだけ背の低い家具を選び、家具が倒れたときに出入り口をふさがないよう、向きや配置を工夫する
  • 手の届く所に、懐中電灯やスリッパ、ホイッスルを備えておく

●備蓄品を用意しよう

大きな災害が発生したときには、電気やガス、水道などが止まってしまう可能性もあるよ。そのときに備えて、普段から飲料水やかんづめといった保存食などを家族分、備蓄しておこう。7日分(最低3日分)を用意しておくと安心だよ。

備蓄品の例(家族の人数分を用意しよう)

  • 飲料水
    1人1日3Lが目安
  • 非常食
    ご飯(アルファ化米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど
  • 生活必需品
    トイレットペーパー、ティッシュペーパー、携帯トイレ・簡易トイレ、マッチ、ろうそく・カセットコンロなど

他にも、生活で必要な物は用意しておこう。


監修:静岡市 危機管理課

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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