【井の頭自然文化園だより】大きな体と長い首が特徴「オオハクチョウ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
東京
動物園だより
2024.12.02

【井の頭自然文化園だより】大きな体と長い首が特徴「オオハクチョウ」

目次 [非表示]

今月のどうぶつ :「オオハクチョウ」

学名 : Cygnus cygnus
生息地:アジア・ヨーロッパ・北極・日本
分類:カモ目 カモ科

◯カモの仲間たち

サカツラガン
生息地:ロシア・中国

マガモ
生息地:アジア、ヨーロッパ、日本

大きな体と長い首が特徴のハクチョウ

水生物園には朝早くからトランペットのような甲高い声で鳴いている鳥がいます。それは大きな体と長い首が特徴のオオハクチョウです。ハクチョウはカモの仲間で、冬に東北地方を中心に飛来する渡り鳥です。一回り小さなコハクチョウとはよく親子にまちがえられますが、別の種で、くちばしの黄色い部分が小さいことで見分けることができます。

くちばしの黄色い部分が小さいコハクチョウ

大きな声を出せるのはなぜ?

ハクチョウは家族のきずなが強い鳥で、家族や仲間とのコミュニケーションのために鳴きます。広いシベリアでは1km以上はなれた場所でも家族を鳴き声だけで探し出すことができるともいわれています。なぜハクチョウは大きな声を出せるのでしょうか?

その秘密は長い首にあります。鳥類の多くは声帯がないかわりに「鳴管」という気管の一部をふるわせて声を出しています。ハクチョウは長い首の中に気管が通り、胸の辺りでさらに管が巻いているため、音がひびいて大きな声を出すことができるのです。

水生物園には他にもハクチョウのように大きな声で鳴くことができる鳥がいます。それは昔話の『鶴の恩返し』でおなじみのタンチョウで、やはり長い気管を持っています。ぜひ元気な声で鳴く水鳥たちに会いに来てください。

※気管とは呼吸をするときの空気の通り道のことです。

いのかしらニュース

お正月は、動物園でヘビを知ろう!

当園で飼育しているアオダイショウやヒバカリは、日本人の生活の側で暮らしていたヘビです。神様として大切にされたり、昔話に登場したりしました。

巳年(へびどし)の2025年は、ヘビの魅力や人とのつながりを伝えるガイドや、ヘビをデザインしたフォトスポットを園内に設置予定です。


写真提供:公益財団法人東京動物園協会

井の頭自然文化園
東京都武蔵野市御殿山1丁目17-6
TEL.0422-46-1100
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ino/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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