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家庭ごみで捨てられる「紙ごみ」のうち、約半分がリサイクルできる紙。みんなが何気なく捨てている紙ごみの多くが、リサイクルできるものだよ。今回は「雑がみ」について知り、リサイクルに取り組んでみよう。
紙は何から作られるの?
学校のプリントやティッシュペーパーなど身の回りで使われる紙は、木からできた「木材パルプ」と使い終わった紙である「古紙」から作られているよ。紙をリサイクルすることは、木を大切に使うことにもつながるんだ。使い終わった紙は「古紙」として回収された後、工場でパルプに加工されて、紙の原料として生まれ変わるよ。また、古紙をリサイクルすれば、木材から紙を作るときに比べて、消費するエネルギーも少なくてすむんだ。ごみ処理場で燃やさないから、ごみの量も減らすことができるよね。古紙をリサイクルすることは、環境にも優しいんだよ。
「雑がみ」に注目しよう
古紙には主に、新聞、段ボール、雑誌、雑がみ、紙パックの5種類があるよ。種類ごとに分けられた古紙は、回収された後、さまざまな製品にリサイクルされているんだ。日本は古紙の回収率が約80%と世界でトップクラスだけど、ごみにふくまれる「紙ごみ」も多くて、問題になっているよ。実は、静岡市の家庭から出される「燃えるごみ」の中で、「紙ごみ」は2番目の多さ。しかもこの「紙ごみ」は、約半分がリサイクルできる紙(図1)なんだ。
静岡市は、紙ごみの中でも、ふうとうやはがきといった「雑がみ」のリサイクルが進んでいないという問題があるんだ。「雑がみ」とは、新聞・雑誌・段ボール・牛乳パック以外のリサイクルできる紙のこと。ふうとうやはがき以外にも、お菓子やティッシュペーパーの紙箱、トイレットペーパーのしんなどがふくまれるよ。
リサイクルに取り組むためのポイントは、2つ。1つ目は、分別ルールを知ること。リサイクルできる紙ごみの種類や出し方を、おうちの人といっしょに確認しよう。2つ目は、取り組みやすい環境をつくること。身近な場所に分別箱を置いたり、分別表をはり出したりしても良いね。リサイクルに取り組んで、資源を大切に使おう。
約半分がリサイクルできる!
紙ごみの中身とは?
家庭から出される燃えるごみのうち、約半分がリサイクルできる紙。中でも、プリント用紙やお菓子の箱などの「雑がみ」が多くをしめているため、力を入れてリサイクルを進めることが大切だよ。
【図1】
静岡市の家庭から出された「燃えるごみ」にふくまれる紙
出典:令和5年度 紙類の組成調査より
【図2】
どう出すの?雑がみの分別と回収方法!
[雑がみの出し方]
古いふうとうや紙袋(持ち手も紙)に入れて出す
紙ひもでしばって出す
雑誌や本の間にはさんで出す
[回収場所を公開中]
静岡市では古紙を回収できる場所を、マップで公開しているよ。古紙の他、かんやペットボトル、製品プラスチックなどの資源物を回収する場所も公開中。リサイクルできるものはごみにせず、資源として活用しよう!
リサイクルできる紙とできない紙を知ろう
紙ごみには、リサイクルできる紙とできない紙があるよ。リサイクルできない紙類や異物が混入すると再生利用しにくくなるから、よくチェックして分別しよう。
[リサイクルできる紙]
※紙以外の部分は取り除いてね
[リサイクルできない]
リサイクルされた古紙は何になるの?
段ボールや新聞紙、紙パックなどのリサイクルされた古紙は、主にこういった製品に生まれ変わるよ。生まれ変わった製品は積極的に使い、リサイクルの輪を回していこう。
捨てればごみ、しっかり分ければ資源になるよ。
ルール通り種類ごとに分けることで、リサイクルがうまく回ることも覚えておこう。読み終わったエコチルもリサイクルに出そうね。
[監修]静岡市 ごみ減量推進課
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。