【京都市動物園だより】生息環境の変化で野生の数は減っているよ「ホンドギツネ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
京都
動物園だより
2024.11.11

【京都市動物園だより】生息環境の変化で野生の数は減っているよ「ホンドギツネ」

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今月のどうぶつ:ホンドギツネ

学名:Vulpes vulpes japonica
食肉目 イヌ科
生息地:本州、四国、九州

山や森林から里山の農耕地、集落の近くにも生息。
夜行性で日没や早朝に活動し、昼間はねています。

生息環境の変化で野生の数は減っているよ

ホンドギツネは、北半球に広く分布するアカギツネの仲間です。肉食傾向の強い雑食性で、野生下では野ネズミや鳥類、昆虫の他、果実なども食べます。

繫殖期は冬で、春には巣穴の中で2〜7頭を出産します。子育て中は母親を中心とした群れで生活し、オスは7~8カ月ほどで親ばなれをします。メスは群れに残って子育てを手伝うこともあり、成長と共に単独生活をするようになります。

2014年の秋に来園した「キョウ」

来園11年目をむかえたご長寿の「キョウ」

京都市動物園で暮らすホンドギツネの「キョウ」は、飼育年数が10年をこえました。野生下での寿命は5〜7年といわれているので、かなり長寿なおじいちゃんです。それだけに体の不調も増え、昨年は、しっぽの付け根にできた悪性の腫瘍を取り除くため、しっぽを切断する手術をしました。

現在は、歯もほとんど無いため、えさは、むしたニンジンやイモ類、小さく切った馬肉、ニワトリの頭の水煮、ミルワームなどの、やわらかいものをあたえています。若いころは人をこわがっていましたが、今は肉などを手渡しで食べています。

高齢のキョウには暑さ寒さの対策も大切です。夏はミストシャワーと扇風機、冬はヒーターとビニールカーテンで対策しています。

えさは細かく切って食べやすく

きょうとニュース

カメの赤ちゃんが生まれました!

8月から9月にかけて、ホウシャガメ2頭・インドホシガメ3頭が、ふ化しました。とても小さな体ですが、こうらには大人と同じように、特徴的できれいな模様が見られます。元気にゆっくり成長中です。熱帯動物館で観察することができますよ。他にもたくさんの種類のカメがいるので、会いに来てください!


写真提供/京都市動物園

協力・監修/京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/

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エコチル編集部

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